千葉県や沿線6市との協議終了後、会見で値上げについての質問に答える北総鉄道の金子賢太郎社長(中央)=10日、鎌ケ谷市新鎌ケ谷の同社(山本浩輔撮影) 北総鉄道は10日、千葉県や沿線6市に対し、自治体からの補助金継続が見込めないため、北総線の運賃値上げに踏み切る方針を示した。県などの補助金を受けて平成22年から運用している現在の値下げ率(平均4・6%)が約半分になる見通し。県などは「納得できない」として、今後も値上げ回避に向けて協議したい考えだが、同社は「最終決定だ」と主張。県などがこれを覆すのは極めて難しく、値上げはほぼ決定的な状況となった。 県によると同日、鎌ケ谷市の北総鉄道の本社で協議が行われ、金子賢太郎社長、親会社の京成電鉄の三枝紀生社長と、県の諸橋省明副知事や伊沢史夫白井市長など沿線各市の市長や幹部職員らが出席した。 伊沢市長らは両社に対し、総額40億円の北総線の耐震化事業に国、鉄道