大手マスコミの論調を見ていると、高速道路無料化や暫定税率廃止がまるで悪いことかのようである。あたかも「反対」の世論形成を狙っているかのようだ。 暫定税率廃止については、2.5兆円程度の税収減となる財源問題に対する心配のみで、目的税が昨年のうちに一般財源化されたのだから、「高速道路を建設するために増税された」暫定税率が廃止されること自体への反対論は少ないように見て取れる。 これに対して「高速道路無料化」については、大手のマスコミの論調で「賛成論」をほとんど見かけないばかりか、「反対論」のオンパレードである。筆者が反対論者のポイントだろうと考えるのは以下のような事だ。 ●鉄道、バスなど公共交通機関の経営が悪化して地域の弱者の足が奪われる。 ●クルマの通行量が増えて渋滞が頻発し、トラック、バスなどの所要時間が延びる。 ●排出ガスが増えて環境問題に悪影響を及ぼす。 ●利用者負担の原則が崩