毎年2月、節分での恵方巻シーズンに向けて、農林水産省はこの1月17日、食品ロス削減を呼びかけ、コンビニやスーパーなど26事業者が食品ロス削減の取り組みを行うとの回答を得た、と発表した。 恵方巻は節分に恵方を向いて食べると縁起が良いとされる巻き寿司のことであるが、他方で売れ残りによる大量廃棄が問題となっている。本来食べられるのに、消費期限が近いために廃棄されたり、食べ残しとして捨てられたりしてしまう――。 こうした食品ロスを大幅に削減するため、2019年10月1日に食品ロス削減推進法が施行された。関係省庁への政策提言など、食品ロス削減推進法の成立に尽力したのが、全国フードバンク推進協議会だ。同協議会の米山広明事務局長に取材した。 「農水省の推計値(2016年度)によれば、日本において、まだ食べられるのに捨てられている食品は食品関連事業者から約352万トン、一般家庭から291万トン、あわせて年