茶色い土壁の家が立ち並ぶ村で、チームを組んでパトロールを行う米海兵隊員と陸上自衛隊員。そこに突如、自動車に爆弾を積んだ「自爆テロ犯」が突っ込んでくる――。 米カリフォルニア州の海兵隊基地内につくられた最新式の歩兵戦闘訓練施設。実戦に近い訓練ができるように、アフガニスタンの村そっくりにつくられ、音やにおいまで再現可能だ。ここで2月初め、陸上自衛隊と海兵隊は共同訓練を行った。海兵隊のホームページによれば、この訓練に参加した陸上自衛隊の小隊長は「日本は60年間、本当の戦いを経験していない。(実戦経験が豊富な)海兵隊と一緒に訓練することで、我々はその経験を積むことができる」と語ったという。 自衛隊はいま、これまでにないスピードで変貌を遂げつつある。例えば、陸上自衛隊はそれを「訓練をして精強性を誇示する時代から、行動して評価される時代へ」というキャッチフレーズで表現する。つまり、これからは訓練し