自営業者らが加入する国民健康保険の昨年度の決算がまとまり、加入者1人当たりの医療費が増えたことなどから、市区町村の一般会計からの補填(ほてん)を除いた実質的な収支は、2843億円の赤字となり、依然として厳しい財政状況が続いています。 それによりますと、保険料収入は加入者が120万人減少したことなどから、前の年度より1065億円減って、2兆9506億円でした。 一方、保険給付費は、高額な薬剤の使用が増え、1人当たりの保険給付費が増加したことなどにより、前の年度より1955億円多い、9兆5540億円になりました。そして、市区町村の一般会計からの補填を除いた国民健康保険全体の実質的な収支は2843億円の赤字で、赤字の幅は前の年度より243億円縮小したものの、依然として厳しい財政状況が続いています。 また、全国で1716ある国民健康保険のうち、58%にあたる996の運営主体が赤字となっています。