近年、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)を利用して学術論文を執筆するケースが増えています。Andrew Gray氏による研究論文「ChatGPT "contamination": estimating the prevalence of LLMs in the scholarly literature」では、2023年に発表された論文のうち、少なくとも6万本以上(全体の1%超)がLLMを利用して執筆された可能性が高いことが指摘されています。 LLMを利用して論文を執筆する際の問題点の一つが、不自然な表現の多用です。Gray氏の論文では、LLMが生成したテキストに特徴的な単語を分析することで、LLMの利用を推定しています。例えば、"intricate"(複雑な)、"meticulous"(几帳面な)、"commendable"(立派な)といった形容詞や、"meticulo