[題名]:停滞空間 [作者]:アイザック・アシモフ SFビッグスリーの一角、"the writing machine"との異名を持つほど多作なアイザック・アシモフ氏による短編集です。原題は"Nine Tomorrows"で、その題名通り九つの作品が収録されています。 アシモフ氏の短編集では多くの場合、作者ご自身による(私のレビューよりも(^^;))面白い解説が添えられているのですが、本書にはそうした説明はありません。その代わりに、短編集の最初と最後に氏の状況を綴ったユーモラスな詩が添えられています。SFではないのですけど、人々が作家アイザック・アシモフ氏に期待したことが垣間見られたりするのが興味深いですね。 ◎プロフェッション 人間の頭脳における知識蓄積のメカニズムが解明されたことで、教育のシステムは一変しました。教育テープを使うと、人々は何の努力もなしに知識を手に入れることができるように