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基礎研究者のブログ医学・生物学系の研究者のブログです。2012年9月からアメリカのニューヨークで仕事をしています。近況報告がてら、仕事、育児について書いています。 アメリカに来て思うのが、連続してそうに見えて非連続な研究が多いということ。むしろ、非連続性こそがアメリカのお家芸なんじゃないかと思うくらい。 日本にいた頃というか、即ちそれは現在の僕のスタイルでもあるのですけど、一貫した連続性をもった研究をすることが良しとされる傾向にある環境にいました。僕はここ9年くらい、それなりに自分なりの一貫性をもった研究をし続けているし、現在のプロジェクトもその発展を目指しています。プロポーザルもそうした書き方をしています。 このスタイルは、自分のサイエンスをひとつのストーリーとして説明しやすいという利点があります。面白さを共有しやすいし、次の一手の必然性や合理性を納得してもらいやすいんです。もう一つの利
The Polaris Dawn crew is back on Earth after a historic mission
2013-05-16 体細胞核移植によるヒトクローンES細胞の樹立 研究 ついにというかやっぱ誰かは研究を続けてたんだ!という気持ちです。 Cell論文:Cell - Human Embryonic Stem Cells Derived by Somatic Cell Nuclear Transfer スパっと直球なタイトル。 ヒトクローンESの研究は10年前くらいまではみんな頑張ってたんだけど(と言っても倫理的にホイホイ試せるものでもないけど)、例の不正論文の件でぐちゃぐちゃになっちゃって、さらにiPS細胞が出てきて諸問題を解決できそうなので、もうこんなつらい思い(倫理の壁、技術的問題、もうiPSでいいじゃん)するなら恋なんかしないと皆考えているかなーと下世話ながら思ってたところです。ヒトクローンでES細胞=米大が作製、韓国虚偽発表から9年 (時事通信) - Yahoo!ニュース
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<自分自身の英語論文査読技術向上のために・・・> 巷には英語科学論文の書き方なるものがあふれかえっております。また、英文手紙の書き方や英文eメールのhow-to本が出ているのは非常に心強いものです。ある程度決まり切った表現を使い回せば何とかなる論文作成に比べ、研究者個人の英語力がまともに出てしまうのが査読ではないかと思います。私はこれまで、辞書などにない(見つかりにくい)英語表現を自分でまとめ、電子辞書用の個人辞書として活用してきましたが、こと査読表現については、色々と苦戦し、言いたいことが書けず、投稿者にもエディターにも迷惑をかけてきました。そこで、1つは自分が今後査読をする際の参考にするため、もう1つは同じ悩みを抱えている研究者のために、ささやかではありますが、ここ10年くらいの間に自分が受けた査読結果を中心に、英語論文を査読するときに役に立つ表現集を作ることにしました。自分のアホさ加
さて、最近NIHからもう1つR01グラント(大型研究予算、1年あたり$150-$250の3−5年が普通か)がとおり、私がPIとなっているR01は、テクニカルには5つになった。複数PIのものが1つ、同僚から引き継いだものを含めてだが、それでもR01に関してはこれまで採択率100%を維持している。おかげで、うちのラボの直接経費予算も$1Mを超え、そのうえにHHMIからの備品予算もつく、というラボが始まった当初かすると、夢のような研究環境となった。これまで敗れたグラントもあるけれど、すべて合わせても80%以上の採択率を維持している。テニュアのほうも問題なさそう。 もちろん、まだR01の審査(Study sectionとよばれる)もやっていないわけで(Tenure前ということで、勘弁してもらっている)、たった4つ5つ連続してとれたからといって(まだ再提出もやったことがない)「勝利の方程式」が見えた
論文のお話の続きです。 アメリカではPublish or perishと昔から言われているように、論文を出さない研究者は消える(職を得られない、職が維持できない)のがさだめで、日本でも(昔は違ったようですが)現在の任期付きの研究者が置かれている状況は同じです。点を取れないフォワードや、勝てない監督がクビになるのと同じですが、問題はスポーツと違い、研究の良し悪しの評価がものすごく難しい点です。昨年の記事(次世代の研究者を育てるには?)でも書いた、「評価」の問題です。 研究者を評価する一番単純な方法は、論文数です。例えば、今までに何報の論文を発表したか。しかし、世界には様々な学術誌があり、ネイチャー、サイエンス、PNAS等とっても競争率の高いものから、その反対のものまであります。よって、数さえあればよいという訳ではありません。 どの雑誌がよく読まれ、よく引用される論文を多く含むかを比較するため
コンビニ勢力地図2024-2025 三重にファミマが多くないか? このところ三重県と愛知県に行く機会が多かったのだが、車で国道を走ってるとやたらファミマを見る気がしていた。地域によってコンビニの種類に偏りがあるとは思っていたが、実際どうなのか。調べてみたのでお伝えしたい。 これが日本国…
アメリカでポスドクをしていたとき、何人かの同僚は独立したラボを持つことになった。しかし、私が所属した研究室のボスの方針は独立する際、一切、ここでやった研究テーマを持っていくなっであった。 ボスが言うには、自分もそうして成功したこと。それとアメリカではPIになったときに、前のボスの名前が論文に入っているのはテニュアになるときの審査でカウントされないそうだ。 だから独立したある人は、後もう少しで論文になるのにもう7年以上もほったらかし、自分独自の研究テーマに集中した。実際はこのテーマは独立する前に始めたものだったが、ボスの名前は一切載らなかった。ボスと約束した最初の論文はボスの名前を載せることをはたさなかったため、ボスはかなり憤慨したが、まあテニュア審査には仕方がないことっとも言っていた。一時期かなり険悪の関係になっていたが、今はだいぶ冷めてきたようにも思える。 私が日本でポジションが決まった
自動車とコンピューティングシステム Automobile and Computing System (発明屋) 自動車とコンピューティングシステム Automobile and Computing System (発明屋) 自動車とコンピューティングシステム Automobile and Computing System (発明屋) 知識は爆発的増加 (哲学はなぜ間違うのか) 人類滅亡まで「終末時計」あと3分、気候変動や核の脅威で (自分なりの判断のご紹介) christian louboutin uk (mulberry bag sale 31 free laptop or computer procedure online themes) mulberry purses (mulberry bag sale 30 the optimum wooden experiencing tips
米国のハーバード大学の教員で構成される図書館に関する諮問委員会(Faculty Advisory Council)が、学術雑誌の価格高騰問題へ対応するために教員・学生らに対していくつかの対策を提案しています。 同委員会は、まず、 ・ハーバードは大手出版社に対して年間375万ドル支払っている ・一部のジャーナルは年間4万ドルもの購読費がかかっている ・ある2社については過去6年で145%値上がりしている のような苦しい現状を述べ、主要な学術雑誌の契約、少なくとも大手2社との契約をこれまで通りに続けていくことは不可能という結論に至ったと説明しています。そして、教員及び学生と図書館に対して次の9つの対策を検討するように示し、意見を募っています。(うち、1~6が教員及び学生向け、7~9が図書館向け。) (1)大学のオープンアクセス(OA)ポリシーに従って自著論文を必ず機関リポジトリに登録すること。
Opinion―研究の現場から 本コーナーでは,実験医学連載「Opinion」からの掲載文をご紹介します.研究者をとりまく環境や社会的な責任が変容しつつある現在,若手研究者が直面するキャリア形成の問題や情報発信のあり方について,現在の研究現場に関わる人々からの生の声をお届けします.(編集部) 若手世代が研究者としての大成をめざし邁進する時期と,世間一般的な結婚適齢期は重なっている.特にアカデミック職を希望する場合,なかなか結婚に踏み出せない人もいるのではないだろうか? 本稿では,その裏に潜む問題に焦点を当ててみたい. 学生が博士号を獲得し研究者として世に出るのは,早くても20代後半である.一方,近年の日本人初婚平均年齢が男性31歳,女性30歳であることを鑑みると,博士課程在籍時~学位取得後5年くらいが結婚適齢期である.ところが,仕事のうえでも同様の時期が勝負どきであり,常勤のポストを獲得す
Opinion―研究の現場から 本コーナーでは,実験医学連載「Opinion」からの掲載文をご紹介します.研究者をとりまく環境や社会的な責任が変容しつつある現在,若手研究者が直面するキャリア形成の問題や情報発信のあり方について,現在の研究現場に関わる人々からの生の声をお届けします.(編集部) 若手世代が研究者としての大成をめざし邁進する時期と,世間一般的な結婚適齢期は重なっている.特にアカデミック職を希望する場合,なかなか結婚に踏み出せない人もいるのではないだろうか? 本稿では,その裏に潜む問題に焦点を当ててみたい. 学生が博士号を獲得し研究者として世に出るのは,早くても20代後半である.一方,近年の日本人初婚平均年齢が男性31歳,女性30歳であることを鑑みると,博士課程在籍時~学位取得後5年くらいが結婚適齢期である.ところが,仕事のうえでも同様の時期が勝負どきであり,常勤のポストを獲得す
鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 4月3日の15時ころ、参議院予算委員会でみんなの等の柴田巧議員が日本の科学技術政策に関連して科研費の基金化や留学生30万人計画等について質問をされ、その中で、私のブログ等で何度もご紹介しました高注目度論文の国際シェア低下も取り上げられました。 ある情報では、柴田議員の質問の元になった資料の一つとして、私の昨年7月4日付けの日経新聞記事「質の高い論文、日本シェア低下。イノベーション力強化急務。研究に数値目標設定、人員・時間の確保を」があるようです。 国会議員の先生が、このような、どちらかというと地味な記事に注目され、わが国の研究や科学技術の国際競争力が低下していることに懸念を表明されたことは、ほんとうに良かったと思います。そもそもこの種のテーマは選挙の票集めにはあまり結び付かないと感
【研究 – 全般】 元熊大の准教授らを処分 論文捏造で名古屋市大 – 熊日 Retraction Notice to: The Chromatin-Remodeling Complex WINAC Targets a Nuclear Receptor to Promoters and Is Impaired in Williams Syndrome / 告発サイト / 筆頭著者の受給グラント詳細 , その受給額詳細 , その告発内容 2つの論文捏造事件に関する情報が飛び込んできました。まず1つ目は主に熊大で起きた論文捏造をわざわざ被疑者の現在の所属先である名古屋市大が調査した上、処分するという事態に発展したもの。19本という捏造論文の多さが目を引く事件だというのが僕の印象です。 そして2つ目が、実は研究者コミュニティの間では口コミで囁かれ続け、有志による告発サイトが立ち上がって以降は海外で
米国の科学誌に2003年に載った論文の研究データに不適切な処理があったとして、東京大学分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授らが論文を取り下げたことがわかった。加藤教授は3月末、監督責任があるとして東大を辞職した。この論文を含め複数の論文でデータの使い回しや加工の疑いがあるとの指摘が大学外からあり、東大は調査委員会を設けて調べている。 取り下げられた論文は、難病の仕組みを研究したもので、著名な科学誌「セル」に掲載された。加藤教授が指導監督した。取り下げの詳細な理由は明らかにされていないが、加藤教授らは実験結果の図について「実験データを正しく反映できていないなど不適切な処理があった」と同誌に説明している。一方、論文投稿時に加藤教授の研究チームに所属し、論文の筆頭筆者だった群馬大の教授は、取り下げに同意しなかった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、購読手続きが必要です。購読申し込み
先週のエントリでも紹介した、SPARC Japanセミナー:「OAメガジャーナルの興隆」に行ってきました! 国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ H23 │ 2011年度第5回「OAメガジャーナルの興隆」 2003年,ブダペストオープンアクセスイニシャチブ(BOAI)はオープンアクセス実現のためのふたつの方策を提案しました。ひとつは,研究者が執筆論文をみずからインターネット公開する「セルフ・アーカイビング」です。 大学・研究機関が設置する機関リポジトリや,PubMedCentral 等の政府系アーカイブなどの形で発展してきています。もうひとつは,無料で利用できる電子ジャーナルを創刊し,そこに論文発表を行うというものです。そうした電子ジャーナルは「オープンアクセスジャーナル」と呼ばれ,現在世界で7300誌を数えます(スウェーデン・ルンド大学調べ)。 オープンアクセスジャーナルの
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