楽天 執行役員、楽天技術研究所 代表の森正弥氏は2016年4月26日、東京・目黒の目黒雅叙園で開催した「イノベーターズ・オープン・フォーラム」(日経BP社 日経ITイノベーターズ主催)で、「ビッグデータ、AI、IoT 『個別化』後の人工知能活用の世界」と題して講演した。森正弥氏は、日経ITイノベーターズのエグゼクティブメンバー(幹事会員)を務めている。 楽天は、機械学習をはじめとする人工知能(AI)技術の事業応用に最も熱心な国内企業の一つである。世界5カ所に研究開発拠点を構え、深層学習(ディープラーニング)を含めた機械学習に精通した人材を集めている。 森氏は講演の冒頭で「もう、AIを使わないと(企業は)生き残れない。この10年で、世界は変わってしまった」と語った。 「世界の変化」とは、誰もがスマートフォンを持ち、いつでもどこでも多様な情報を活用できるようになった結果、個人のニーズが恐ろしく