「問題解決の科学シリーズ」は今回で12話目となった。1話から11話を通じて「こうすればこういう具合に失敗した(あるいはうまくいった)」という私の失敗体験と、問題を構成する要素の1~4をひも付けて、「問題解決」について探究してきた。 問題を構成する5つの要素 意思決定者(decision maker) 制御可能変数(controllable variables) 制御不能変数(uncontrollable variables) 制約条件(constraints) 結果(outcome) この1~5の要素の関係をひと言で表現するとこうなる。 『問題解決は、私たち「1.意思決定者」が、ある「4.制約条件」の下で、私たちの力が及ばない「3.制御不能変数」によって「2.制御可能変数」や「5.結果」が影響を受ける前提で、「2.制御可能変数」の最適な値を選択することによって因果関係を持つ「5.結果」を導