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採用の応募にあたり紹介状を必須と公表した岩波書店に対して厚生労働省が事実関係を把握するらしい。 小宮山洋子厚生労働相は3日の閣議後の記者会見で、岩波書店が13年度の定期採用で同書店の出版物の著者や社員の紹介を応募資格にしたことについて「公正な採用・選考に弊害があるという指摘かと思うので、早急に事実関係を把握したい」と述べた。 よく読むと是正するだとか言質は取られてないし、定例記者会見で質問されて他に答えようがなかったのだろう。わたしは岩波書店の取り組みは従前からあった採用の慣行を可視化して広く門戸を開く意欲的な取り組みとして評価しているが、これを機に「縁故採用」に対して政府が何かしら対応を見当するのだとすれば、それはそれで興味深い展開ではある。 縁故採用についてWikipediaで調べるとこうある。 縁故採用とは、企業が求職者を雇用する際、その企業となんらかの関わりがあることを採用の条件と
きし・ひろゆき/1962年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。経済財政政策担当大臣、総務大臣などの政務秘書官を務めた。現在、エイベックス顧問のほか、総合格闘技団体RIZINの運営などにも携わる。 岸博幸のクリエイティブ国富論 メディアや文化などソフトパワーを総称する「クリエイティブ産業」なる新概念が注目を集めている。その正しい捉え方と実践法を経済政策の論客が説く。 バックナンバー一覧 以前このコーナーで、ネットは民主主義と資本主義のあり方を変えつつあることを説明しましたが、IT企業やネット企業は雇用の構造も変えつつあります。ちょうど最近、それを如実に示す興味深い記事が米国のニューヨーク・タイムズに出ていましたので、今回はその内容を紹介したいと思います。 アップルが産み出す雇用の少なさ 先週、アップルの時価総額が4148億ドル(約32兆円)に達し、エクソンを抜いて世界
ボランティアが被災者の自立を阻害する?!~震災5ヵ月後のボランティアのあり方を問う 2011年 08月 17日 無償の善意(ボランティア)に支配されて、私たち(被災者)の出る幕がありません。 復興作業ならボランティアではなく、 時給600円でもいいから地元の失業者を使ってほしい。 今、望んでいること。 それは、仕事がほしい。ただそれだけです。 自分で稼ぐことは、社会参加と自立への第一歩なんです。 このままでは東北は復興しても、人は復興できないかもしれない・・・・・・。 震災で津波被害はまぬがれたが、 震災のせいで仕事を失った宮城県在住の50歳過ぎの女性から、 今日メールがきた。 そこにはボランティアに感謝しつつも、 でも結果としてそれが被災者の自立支援を奪っているのではないかという、 自身の困窮した立場からくる強烈なメッセージだった。 ・・・以下メール引用・・・ 私は3.11の震災で津波被
車を修理に持って行き、待っている間、つらつら考えた。 修理工場でツナギを着たメカニックを見るとなんとなくほっとする。自分が自動車会社に勤めたことがあって、自分もあれを着て仕事したことがあって、見慣れた姿だからなんだろうけれど、それだけでなく、古き良き時代のまじめな庶民の正しい姿の象徴、のような懐かしさを覚える。 シリコンバレーはいいところだけれど、「高学歴職業」でない限り生活は苦しい。古き良き時代には、日本でもアメリカでも、高校を出て自動車修理の技能を身につけたり、自動車会社で働いたりすれば、まともな生活ができた。「中流の崩壊」に関しては、しばしばこうした「雇用」の観点から語られるが、きっと本当はお金の話だけではない。 いまどきのブルーカラー的な仕事、例えば介護の仕事を考えたらどうだろう。たとえ何かの仕組みが変わって介護の給料が高くなったとしても、自動車のように、暴走族あがりのにいちゃんで
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