大都市圏の大手私鉄で「座席指定列車」が相次ぎ誕生するなか、西武鉄道の新たな座席指定列車「拝島ライナー」が好調なスタートを切った。 運行初日となった3月10日、西武新宿駅での盛大なセレモニーのなか華々しいデビューを飾ると、約2週間経った23日(金曜日)も、西武新宿18時15分発の拝島ライナー1号が2駅目の高田馬場を「ほぼ満席」の状態で出発。「やっぱり座って帰れるのは魅力」と好評のようだ。 そんな上々の“スタートダッシュ”を決めた拝島ライナーだが、その好調の裏には、かつて西武が経験した「苦い失敗」の反省が活かされていた。 まずは拝島ライナーの「スゴさ」について詳しく説明しよう。 拝島ライナーとは、西武新宿線西武新宿駅から西武拝島線拝島駅(昭島市)までの区間を43から47分で結ぶ、全席座席指定の通勤列車だ。通常運賃+指定席券300円で利用可能で、4月現在は平日・土休日ともに、18時から22時台の