1995年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカー「RX-01」は、来たるべき時代を見据えた究極のロータリーパッケージだった。だが、さまざまな障害が発生した結果、残念ながらお倉入りしてしまった。このクルマこそFD3Sに続く次期RX-7になるはずだった。マツダの開発陣はそう考えていたに違いない。ショー閉幕直後に広島・三次テストコースでごく少数の媒体を招いて開催された同乗試乗会の記憶を紐解く。<ホリデーオート誌1996年1月26日号より> 車重はわずか1100kg。現在の自動車メーカーがやっきになって追求しているコンセプトをいち早く導入していた。 このところ、話題になるクルマといえば、ほとんどがRV(編注:1996年当時)だ。今のところRVは新しく出せば売れるから、そっちに力が入るのはわからないでもないけれど、そのとばっちりを受けているのがスポーツカーというのがオレにはどうしょうもなく気