(CNN) 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が明けたスペインのバルセロナで22日、長い伝統を誇る歌劇場「リセウ大劇場」の再開記念公演が開催された。客席を埋め尽くした植物の前で、弦楽四重奏団が演奏した。 公演はコンセプトアーティストのエウヘニオ・アンプディアさんが、自然とのきずなをテーマに企画。観客の代わりに、近隣の園芸店から2292本の植物を運び込んだ。 演目はプッチーニの「菊」。本番の模様はライブでストリーミング配信された。 客席の植物は全て、市内の病院で働く医療従事者に寄付されるという。 リセウ大劇場はスペイン政府の緊急事態宣言を受け、3月半ばに閉鎖を余儀なくされていた。宣言は今月21日に解除され、文化施設も観客の人数を制限するという条件付きで再開できることになった。 新型ウイルスの影響で、世界各地の舞台芸術関係者が厳しい制限に直面してきた。米ロサンゼルスのガルセッティ市長