今年のジャパンホームショーで、やたらに目立ったのが全熱交換システム。 初歩的なことだが、熱には たとえば電灯や電熱器などから出る乾いた顕熱と、浴槽の湯気のように湿気を含んだ潜熱の2つがある。 前者の乾いた熱だけを交換する換気装置を顕熱交換機と呼び、湿った潜熱までもまとめて交換するのを全熱交換機と呼ぶ。 今から20数年前、カナダの官民研究機関が総力を挙げて研究開発したR-2000住宅。 日本でのQ値は1.2W~1.4Wだったが、当時としては画期的な技術レベルの住宅だった。 単に省エネだけを問題にしたのではなく、室内の空気質を徹底的に調査研究し、化学物質に対する基本的な取組み方法を教えてくれた。また、換気に対する研究も本格的で日本の官学産界に換気に対する基本的概念を教えてくれた。 ただ、残念ながらR-2000住宅を本気になって勉強したのはツーバィフォー業界などに限られており、その基本概念が日本