ボーイングが提案していたF-15グローバル・ストライクイーグルは安価な小型衛星打上げシステムになるはずだった....ブラックの世界で同様の構想が実は存在しているのか。 2006年のこと、ボーイングから信じられない内容の提案が出た。米空軍の伝説的機材F-15イーグルに全長45フィートのロケットを搭載するものだった。ロケットを背負う機体にはF-15グローバル・ストライクイーグルの名称がつき、極超音速兵器あるいは小型ペイロードの軌道打上げを一変させるはずだった。 構想ではイーグルの強力な推力と余裕ある揚力でロケットを高高度へ運び、放出後に点火し、飛翔させるはずだった。航空機から軌道ペイロード放出により高価なロケット打上げ施設が不要となり、F-15の機動性を生かし、いかなる場所からも小型ペイロードの打上げが可能になるはずだった。 比較的低価格の実現手段となり、高額な費用を当たり前としていた米軍、特