1935年12月の朝、噴火中の米ハワイ州のマウナロア山に投下された爆弾が爆発する様子を上空から撮影した写真。溶岩がヒロの町に到達するのを防ぐため、米軍は重量600ポンド(約270kg)の爆弾を20発投下した。(PHOTOGRAPH BY ARMY AIR CORPS, 11TH PHOTO SECTION) 1935年、ハワイの巨大火山マウナロアが噴火し、赤熱した溶岩が人口1万6000人(当時)のヒロの町に向かって流れ下った。通常、火山が噴火したら、人間は避難するしかない。しかしこの年、科学者たちはちょっとした試みを実行することにした。 同年12月27日、キーストーン・エアクラフト製の複葉爆撃機B-3とB-4の小部隊が、ヒロに迫る溶岩流の上空を飛行し、20発、TNT換算で3トン強分の爆弾を投下した。 爆撃の目的は、マウナロア山の破壊でも、噴火を止めることでもない。地上や地下の流路を崩してヒ