鹿児島阿久根市長選は21日投開票され、無所属現職の西平良将氏(41)が、返り咲きをめざした無所属元職の竹原信一氏(55)を破り、再選を果たした。 竹原氏は2008年の市長選で初当選後、「市役所改革」「官民格差是正」を掲げ、条例や予算を市議会に諮らずに決める専決処分を繰り返した。こうした手法への批判から、解職請求(リコール)による住民投票で10年12月に失職。翌月の出直し市長選で、解職運動を担った市民団体の役員だった西平氏に864票差で敗れた。 竹原氏は今回の市長選で街頭演説をせず、文字のみの選挙ポスターを掲示場に張って主張を展開したが、訴えは浸透しなかった。