今回のCEDECには,技術系以外でなかなか“通”なセッションが目立つ。そのなかでも人目を引かずにいないのが,今をときめく(?)ニトロプラスのグラフィッカーによる講演「ヒット作を生み出すグラフィッカーになるために ~全てのグラフィッカーと,その上司に捧ぐ~」であろう。本来“絵描き”さんのためのテクニック解説なので,どうしても実践的な話題が中心となっているが,CEDECの催し全体を紹介する観点から,その模様をお伝えよう。 講師を務めたのは,ニトロプラスの弓削田圭祐氏。社内ではグラフィックスのクオリティマネージャーを務め,描く側と指導する側,両方の立場を知る人である。演題から分かるように,講演内容も個々のグラフィッカーおよび,グラフィッカーを使う立場での人材管理と育成という,両面が取り扱われた。 氏はまず,ゲーム作品においてグラフィックスが果たす役割を「(商品として)欲しいと思わせること」とまと