内閣府は13日、社員が残業や休日出勤をしなくても、「人事評価で考慮しない」と答えた企業が74%に上るとの調査結果を発表した。昨年11月公表された個人対象の調査では、「残業は上司から好評価を受ける」と考える人ほど労働時間が長いとの結果が出ており、社員が思うほどには、時間外労働が会社の人事評価に影響していない実態が浮かび上がった。 残業や休日出勤なしについて、「プラスに評価している」と回答した企業は16%、逆に「マイナスに評価している」は6%にとどまった。個人対象の調査では、残業が上司からどう思われていると想像するかを正社員に複数回答で聞いたところ、「がんばっている」と答えたのは、1日の労働時間が12時間以上の人が53%、10時間未満で38%だった。 調査は1016社を対象に実施された。個人調査は全国の男女3154人が対象。