厚生労働省は27日、埼玉県内に住む10代後半の女性が、東南アジアや中南米で流行しているデング熱に感染したと発表した。女性は海外への渡航歴がなく、国内で感染したとみられる。海外渡航者の感染は毎年200人程度確認されているが、渡航歴がない人の国内での感染確認は約70年ぶりという。厚労省は、海外で感染して帰国した人から、蚊を介して感染した可能性が高いとみている。 デング熱は蚊が媒介するウイルス性の感染症で、熱帯地域に多い。38度を超えるような急な発熱や頭痛、筋肉痛が主な症状だ。人から人へは直接感染しない。世界保健機関(WHO)によると、適切な対症療法が取られれば致死率は1%以下とされる。日本では1940年代前半に流行したが、その後発生は確認されていなかった。 厚労省によると、女性は8月20日に突然の高熱で、さいたま市内の医療機関を受診し入院。国立感染症研究所の検査で26日にデング熱の感染が確認さ
灯油ポンプやフロッピーディスクの開発で知られ、1991年から7回にわたる都知事選や2007年参院選東京選挙区などに立候補した発明家のドクター・中松氏(86)が26日、日本記者クラブで、自分ががんであることを公表する記者会見をした。昨年12月末、都知事選の立候補前に検査入院をした病院で前立腺がんと診断されたという。 この日は中松氏の86回目の誕生日。中松氏は「医師から余命は来年末までと言われた。死ぬ前に、世のため人のためになることをやりたい」と話した。がんの新治療法の発明や、原発事故による放射能を無くす「滅染」を目標に掲げている。
下痢や腹痛などを繰り返し、薬で治らない腸の病気に悩む患者の腸に、健康な人の便を移す臨床試験を、慶応大病院が始めた。患者の腸内では免疫力を高める細菌などが適切に働いていないが、菌の宝庫である便を移植することで、症状が治まる可能性がある。 人間の腸内には数百種類、数百兆個の細菌がすんでおり、免疫や栄養素の分解などにかかわっている。しかし、大腸粘膜に潰瘍(かいよう)ができる潰瘍性大腸炎など腸の病気の患者では、細菌の種類も個数も少ない。 慶応大は3月下旬、臨床試験の1例目となる潰瘍性大腸炎の40代男性に親族の便を移す「便微生物移植」を行った。
コンゴ(旧ザイール)のキクウィト(Kikwit)の病院で、ストレッチャーで運ばれるエボラ出血熱の患者(1995年5月14日撮影、資料写真)。(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON 【3月23日 AFP】西アフリカ・ギニア保健省は22日、同国南部で流行している非常に感染力の高い伝染病はエボラ出血熱だと確認されたと発表した。この病気によるこれまでの死者は、59人に上っている。 ギニア保健省によると、6週間前に初めて観察された下痢や嘔吐(おうと)、出血などの症状を伴うこの病気の正体をギニア国内で特定することはできなかったが、サンプルを分析していた仏リヨン(Lyon)の研究者らがエボラ出血熱だと確認したという。 同保健省で疾病予防を担当するサコバ・ケイタ(Sakoba Keita)医師は、「ゲケドゥ(Gueckedou)とマセンタ(Macenta)の両行政地区を含むギニア南部で2月9日から
香港(Hong Kong)市内に掲げられたSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスへの感染を防ぐためのマスク着用を呼びかけるポスターと、その前をマスクをして歩く人(2003年4月27日撮影)。(c)AFP/Peter PARKS 【3月15日 AFP】SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome、重症急性呼吸器症候群)ウイルスに似た新型コロナウイルスにより、これまでに感染が確認された15人中9人が死亡している問題で、このウイルスが肺細胞の受容体に結合し、人体に侵入することを突き止めたとする研究報告書が13日、英科学誌ネイチャー(Nature)で発表された。 新型コロナウイルスは、ウイルスを発見したオランダのエラスムス医学センター(Erasmus Medical Centre、EMC)にちなみ、「hCoV-EMC」と呼ばれている。 このウイルスは、アジア地域で
感染性胃腸炎の患者数の推移 【森本未紀】ノロウイルスを中心とした感染性胃腸炎が流行し始めている。過去10年間で最も流行した2006年に次ぐ勢いだ。例年、12月初旬から一気に増えて年末にピークを迎える。専門家は手洗いなど感染予防を呼びかけている。 国立感染症研究所によると、最新の1週間(5〜11日)で、全国3千カ所の小児科で確認された患者は1カ所当たり平均8.75人で4週連続の増加。患者の中心は乳幼児で、0〜5歳までの患者が全体の6割以上を占める。宮崎、福岡、熊本などの九州地方や西日本を中心に、全国的に増える傾向にある。 ノロウイルスは発症すると熱が出て吐き気や下痢などを起こし、脱水症状になることもある。ウイルスを含んだ嘔吐(おうと)物や便から広まり、保育園や小学校などで集団発生することが多い。耳かき一かきほどの量の便に1億個以上のウイルスが含まれ、10〜100個が体に入っただけでも感
米マサチューセッツ(Massachusetts)州フラミンガム(Framingham)の製剤会社ニューイングランド・コンパウンディング・センター(New England Compounding Center、NECC)本社(2012年10月5日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Jared Wickerham 【10月31日 AFP】米国で汚染したステロイド剤によるとみられる真菌性髄膜炎が拡大している問題で、米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)は30日、死者数が28人になったと発表した。 全米での感染者数は356人に上り、これに膝、肩、肘、股関節などの関節への感染者7人を合わせると、問題のステロイド剤を原因とする感染者は363人となる。 ニューイングランド・コンパウンディング・センター(New Eng
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