先日本棚を整理していたら古いレシピ本が出てきました。弁当用のレシピ本です。 今から約16年前。結婚して自分と妻の夫婦二人分の弁当を作るようになり、人生で初めて買ったレシピ本です。 当時、色々役にたったこのレシピ本。改めて見直してみたところ、そのころには見落としていた謎のメニューがあったのです。試しに作ってみました。 1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー) 前の記事:色々な豆をきな粉にする > 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website
ホッケの干物といえば居酒屋メニューの定番。大皿にもおさまらないくらい大きくて、仲間たちとワイワイつつく魚。家で焼こうとしようものなら、魚焼きグリルからしっぽがはみだしてしまうような。 ところが、そのホッケがいま、年々小さくなっているという。それこそアジの干物ほどの大きさに。しかも値段は高騰、居酒屋メニューのような庶民の味ではなく高級魚になってしまったというのだ。たしかに言われてみると、スーパーの鮮魚売り場で見かけるホッケは、こじんまりと品よく高い。なぜこんなことになったのか。 ホッケの漁獲量が減ってしまったのだ。もはや海に大きなホッケはほとんど見当たらなくなっているという。1998年の20万トンをピークに、2011年にはなんと!75%減のたった5万トンになってしまった。獲りすぎたのだ。 こうして獲りすぎて、いなくなってしまった魚はホッケだけではない。マイワシ、ニシン、マサバ、ウナギ…。クロ
エキストラバージンの嘘と真実 スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界 これ読んだ。著者のオリーブオイルに対する思い入れと、オリーブオイルの不正に関する雑多な文章が無秩序に並べてあって結構読みづらい本なのだけど、面白いことは面白い。 「著者のオリーブオイルに対する思い入れ」の部分は非常に非論理的かつ非科学的でほとんど価値はない。しかし「オリーブオイルの不正」に関するパートは非常に面白い。 このパートを要約すると 低質なオリーブオイルや菜種油、大豆油に上質なオリーブオイルをわずかに混ぜたものを上質なオリーブオイルとして売る詐欺行為が頻繁に行われている それらの詐欺行為はイタリア人とカリフォルニア人が主に行っている とのことだった。カリフォルニアにはヨーロッパ系アメリカ人が特に多いことが知られている。カリフォルニアにおいてもイタリア人が犯罪行為を主導していると考えるのが極自然だ(本書中にもカ
袋麺界に革命を起こしたとされる「マルちゃん正麺」のレシピ本が11月7日に発売される。価格は540円(税込)。 マルちゃん正麺ウォーカー 「マルちゃん正麺Walker」は、料理上手芸人・キャイ~ン天野ひろゆきさんや小倉優子さんのオリジナルレシピを含む全84品のレシピを収録。 キャイ~ンの天野ひろゆきさんもオリジナルレシピを公開! お手軽に作れるものから、ちょっと豪華な嬉しくなるレシピまで! “正しい麺”と名付けられたマルちゃん正麺の6種類ある麺の秘密や、100円ショップで手に入る調理グッズなど、より楽しむためのアイデアが満載となっている。 advertisement 関連記事 イケメンがラーメンの作り方をレクチャーしてくれる謎キャンペーン開始 声優は杉田智和・細谷佳正・小野大輔! ボイスドラマでレシピを聞きながらラーメンが作れるぞ。 男性声優3人がラーメン作りを教えてくれる マルちゃんが「ボ
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 世界初の「コンドームを使った料理レシピ本」がAmazon Kindleストアに登場しています。その名も「作ってあげたいコンドームごはん」。250円(税込)と大変お求めやすい価格になっております。 収録されているレシピは「コンドームところてん」や「コンドーム肉詰め」「コンドームのエスカルゴバター焼き」など全部で11種類。料理写真には女性モデルを起用し、各料理にちなんだポエムも掲載。アイドル写真集のような楽しみ方もできるとのことです。「カレシが突然おうちに来ちゃう! でも、どうしよう。冷蔵庫の中には余り物の具材とコンドームしかないよぅ★」――なんてときに活躍すること間違いなし! OKちょっと病院行こうか。 一応ちゃんとした料理レシピ本としても使えるよう、料理研究家の遥野ユカさんに監修してもらっているそう。実は日本のコンドーム装着率は世界
TOPICS Make/Electronics/DIY 発行年月日 2011年09月 PRINT LENGTH 424 ISBN 978-4-87311-509-2 原書 Cooking for Geeks FORMAT PDF 料理の味はさまざまな化学反応によって決定されます。その原理を知ることで、自分で作る料理はより美味しくなり、他の人が作った料理を深く楽しむことが可能になります。 本書『Cooking for Geeks』は、ギーク、エンジニア、プログラマのために書かれた料理の基本を学ぶ書籍です。食材の味と風味の組み合わせ方から、熱の加え方の違いが食材に与える影響、またパンやお菓子にとって最も重要な空気を含ませる方法など、料理の科学的な仕組みを詳細に解説し、さらなる応用や独自の新しいアイデアを生み出すための基礎を提供します。 さらに簡単なものから本格派まで100を超えるレシピと、科学
速水健朗『フード左翼とフード右翼』を読んだ。良い本ではなかったけど、この本のテーマになっている考え方自体は非常に興味深い。それは、何を買うか選ぶことがそのまま政治意識の表明につながるという視点だ。 数年前に、2ちゃんで花王などの商品の不買運動が呼びかけられていたことがあったよね。反日的な内容の番組のスポンサーをしている企業の商品を不買する運動で、その政治的な主張の善し悪しは置いておいて、何を消費するか選ぶことで社会的な主張や政治的な活動をするという考え方自体はそれほど悪いものではないと思う。 安さと質の「競争」はある程度限界が定まるし、あとはちょっとした趣向の違いとか販売戦略によって売上が決まっている商品は多い。莫大な広告費用を払いどんなタレントを使うか、みたいな形の競争よりも、従業員の待遇が良いとか社会貢献をしていることをアピールする企業の商品が売れてもいいと思う。どんな主張をしている企
今回紹介する『男のパスタ道』は、「スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」、通称「ペペロンチーノ」について書かれた、ちょっと風変わりな本である。 ペペロンチーノは、にんにくと赤唐辛子をオリーブオイルで熱し、茹でたパスタを絡めただけの、ごくシンプルな料理。 パスタの基本中の基本と言っていいだろう。普通、パスタのレシピ本といえば、オイル系、トマトソース系、クリームソース系、ミートソース系、冷製……などと、さまざまなバリエーションを紹介するものがほとんどだと思う。しかし本書の著書・土屋敦は、それとは真逆のベクトルに突っ走る。そうして完成したのが「たったひとつの料理に14万字を費やした世界一長いレシピ本」――つまり本書は、まるまる1冊、ペペロンチーノについて「だけ」書かれた、じつに偏執狂的なレシピ本なのである。 ぺペロンチーノは、チーズやアンチョビといった、パスタ料理によく使われる旨
料理研究家・土屋敦が編み出すレシピは、どれもとてもシンプルで美味しい。だから、ひょっとしたら横着な男なのではないかと思っていた。実物を見ても、なんとなくそういう印象がしないでもない。しかし現実は真逆、オタク的執着心の権化だ。 そうでなければ、豚の角煮のレシピだけを27も集めた本『なんたって豚の角煮』など出版するはずがない。世界中のどこに、豚の角煮でそんなにたくさんのレシピを必要とする人間がいるのというのだ。 というのが常識的な判断だろう。しかし、世の中は広い。アマゾンをチェックすると、四つもレビューが載っていて、いずれも五つ星。わけわからん。が、ふと、土屋敦は四人家族であることを思い出してしまったりした。 こんどはペペロンチーノで本を一冊である。さすがに、ペペロンチーノのレシピを27も紹介する、という愚を犯してはいない。美味しいペペロンチーノを作りたいという一心で、すぐれて科学的な実験を繰
火・水・空気・土に因んだ料理に挑戦しながら、最新科学と古典文学を縦横に行き交い、料理の文明史を語る。加工食品と健康のパラドクスを嘆き、農耕を始めたのは酒のためと説き、細菌を含んだ超個体としての人間の本質に迫る。鋭い洞察に唸らされたり、危なっかしい料理にヒヤヒヤさせられたり、かぶりつく瞬間の描写にゴクリと喉を鳴らしたり、食問題の警鐘に首をかしげたり、忙しい読書になる。 例えば火の章、バーベキューのプロに弟子入りし、豚の丸焼きに挑戦する。バーベキュー原理主義に則り、じっくり時間をかけて、「生きた」オークとヒッコリーのチップで焼いたものは、著者の人生を一変させたという(以後、自分が焼いたほとんどの料理を「グリル」と呼ぶようになるくらい)。自宅で再現してしまう行動力(+それだけの庭)が羨ましい。その、豚を焼く過程をつぶさに観察しながら、「消化の外部化」を考察し、ホメロスの食事風景を想像する。 つま
僕たちが太るわけ。その大いなる誤解 飽食の時代と言われる現代。ダイエットにチャレンジする人はとても多い。 だが、ダイエットは失敗する可能性が高く、なかなかうまくいかない。 なぜなら、「こうすれば健康的に痩せてその体型を維持できる」という「絶対正しい法則」が存在しないからだ。 さまざまなダイエット法がテレビや書籍で紹介されるが、圧倒的な「決め手」がない。 その証拠に、毎年何十冊というダイエット本が次々出版されているのに、世の中から肥満体の人がちっともいなくならない。 それぐらいダイエットは難しいのだ。 しかし、この本では一つ重大な問題に切り込んでいる。 それは、医学界も含めた世界中の多くの人たちが抱えている大いなる「誤解」である。 その誤解とは、「たくさん食べるから太る」「脂っこいものを食べるから太る」「運動しないから太る」この3つである。 まさかこの3つの定説が間違っているとはにわかには信
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