アメリカの軍隊でスパイ候補を選抜するために使われていた「アセスメント」という技法を用い、まるで「ドラゴンクエスト」をクリアするかのような流れで、自分の「強み」を明らかにするという自己分析本が『ドラクエ式 自分の強みを知る冒険』(神谷悟著、フォレスト出版)。 ある日、ノーバディ・エルスが気がかりな夢から目覚めると、自分がベッドの上で一人の勇者に変わっていることに気づいた。(18ページより) という不思議な書き出しからも推測できるとおり、家電メーカーの営業マンを主人公に見立てたストーリーを読みながら、アセスメントと呼ばれる適性診断ツールに回答していくことによって、自分の強みを知ることができるわけです。 たとえば第1章「勇者の憂鬱『仕事が苦しい』なぜいまの仕事は思うようにいかないのだろうか?」は、希望していたクリエイティブな部署に配属されず、営業マンとして伸び悩んでいた主人公に大きな責任が与えら