細菌が分裂するまでの「一生」で起きる生命現象をコンピューターで完全に再現する「バーチャル生命」の構築に米スタンフォード大などが成功し、米科学誌セルに発表した。さまざまな遺伝子が作用し合って起きるがんなどの研究を加速すると期待されている。 チームは、自然界最少の525個の遺伝子しか持たない細菌マイコプラズマ・ゲニタリウムに着目。細菌の中で起きるすべての生化学反応を特徴づける1900の数値をシミュレーションソフトに入れ、すべての遺伝子などの働きを再現した。 この細菌のゲノム(全遺伝情報)は、今回の研究にも加わった米クレイグ・ベンター研究所のチームが人工合成に成功しており、現実の世界でも「人工生命」の実現が近づいている。(下司佳代子) 関連記事肥満の原因遺伝子発見 京大教授ら 予防・治療に期待も(2/20)中国の科学者がモンゴル族の全ゲノム地図を世界で初めて作成(12/20)肝臓がん27例、
連載コラム 「生命科学の明日はどっちだ」 目次 第14回:全ての植物をフィボナッチの呪いから救い出す ロマネスコ(左)とマンデルブロ集合の一部(右) 植物にかかったフィボナッチの魔法 このオーラ全開の野菜、なんだか知ってますか。 そう、最近デパートなんかではよく見るようになったロマネスコというカリフラワーの仲間である。 一説によると、悪魔の野菜とか、神が人間を試すために作った野菜とか言われているらしい。 なんと言っても凄いのは、フラクタル構造がめちゃめちゃはっきり見えること。 まるでマンデルブロ集合みたいだ。 ね、似てるでしょう。フラクタルがこんなにはっきり見える構造物は、他には無いんじゃないかな。 この植物が面白いのは、それだけでは無い。 実の出っ張った部分をつなげていくと、らせん構造がくっきり見えてくるでしょう? そのらせんの本数を数えてみよう。 右向きのらせんと左向
たたたた大変だ大変だーーー! 人類史上初、誰でも念じるだけでリアルタイムに文字入力できるシステムがついに発明されました。これがあれば、もう文字入力のために身体を動かしたりコンピュータに話しかけたりする必要もなくなるかもしれませんよ? オランダにあるマーストリヒト大学の認知神経科学者たちは、人の思考を文字列にリアルタイム変換するシステムを発表。この装置でいったん脳をスキャンすれば、何度でも文字入力できるのだそうです。しかもセットアップは極めて簡単。誰でもすぐに使えるようになるんですって。 そのため、たとえば医療の現場では、運動障害があり無反応な患者さんと短いコミュニケーションをとったり、あるいはコミュニケーションが取れるか診断したりするために活用できる可能性が高いと研究者たちは話しています。と同時に、これはすべての人々の生活を変える大発明にもなりそうですね。 どうやって動くシステムなの? ま
飛ばないテントウムシ=近畿中国四国農業研究センター提供棒のてっぺんまで登っても飛び立てず、すごすごと下りてくる飛ばないテントウムシ=広島県福山市の近畿中国四国農業研究センター、日比野容子撮影 飛ぶのが苦手なテントウムシを掛け合わせる方法で、飛ばないテントウムシが誕生した。開発に成功したのは、近畿中国四国農業研究センターと近畿と四国の各府県などでつくる研究グループ。農作物の害虫アブラムシを食べる生物農薬として、近くメーカーが農林水産省に登録申請する。 テントウムシは害虫アブラムシの天敵で農家にとっては宝だが、せっかく集めてハウスに放しても、飛んで逃げてしまうのが難点だった。同センターの世古智一・主任研究員は、測定器を使って飛ぶのが苦手なナミテントウの個体を選び、交配する作業をコツコツ繰り返した。1年間に交配できるのは7世代。20〜35世代目にようやく、てくてく歩くだけのテントウムシが生ま
写真はブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro )から北に80キロにある野生動物の保護施設で撮影のカメのペア(2012年4月17日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Christophe Simon 【6月22日 AFP】ドイツの古生物学者チームが、4700万年前に交尾中に死んだカメのつがい9組の化石を発見した。20日の英国王立協会(British Royal Society)の専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)に研究論文が掲載された。 論文の主執筆者ウォルター・ジョイス(Walter Joyce)氏はAFPに対し、「毎年数え切れない動物が生まれては死んでいく中で、思わぬ形で化石となるものも多い」としながら、「交尾中の姿で化石になるものは非常に珍しく、2匹が同時に死ぬ確率は非常に低い。そのまま保存される確率はさらに低い」と続けた。交尾中
科学, 動物死んだバッタってダイバダッタみたい。死んだバッタの魂宿し。 恐怖の中で死んだバッタ、土壌に悪影響を及ぼす 研究論文 国際ニュース : AFPBB News恐怖におののきながら死んだバッタの死骸は、安らかに死んだバッタの死骸とは異なる影響を土壌に与える――。このような内容の論文が15日発行の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。 Science!ホントにあった!Fear of Predation Slows Plant-Litter Decomposition 、捕食の恐怖が落葉の分解を遅らせる!ポエム! 恐怖の方はいいけど、安らかに死んだかどうかお前に分かるのかよ!!と思ったら片方は普通に飼って、もう片方はクモに食われそうで食われない(クモの口を塞いでいる)状況においたまま飼っているのか。虫かごはアウトドアに置いてるので、基本的にバッタは自然がいっぱいだなあオレは自
科学アトピー性皮膚炎慢性化 原因を解明 NHKニュース個人的な事情でこういう脳天気な見出しには反射的に怒りを覚えるのですが論文は面白かったです。とは言っても基本的にはまだマウス実験なので、臨床的にはこれからですケド。 論文:Periostin promotes chronic allergic inflammation in response to Th2 cytokines Miho Masuoka, Hiroshi Shiraishi, Shoichiro Ohta, Shoichi Suzuki, Kazuhiko Arima, Shigehisa Aoki, Shuji Toda, Naoki Inagaki, Yuichi Kurihara, Sayaka Hayashida, Satoshi Takeuchi, Kenta Koike, Junya Ono, Hirokazu
企業において「罰ゲーム」と言われるほど、負荷の高いものになってきている管理職。責任だけ重くなるが給料は上がらない…。そんな管理職の負荷問題の解決策を提言します。
ポイント 微生物は金属微粒子を「電線」にして電子を流し、お互いに助け合っている 導電性酸化鉄の添加で共生的代謝(酸化還元)が10倍以上促進することを発見 微生物燃料電池やバイオガスプロセスの高効率化に期待 JST 課題達成型基礎研究の一環として、JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究「橋本光エネルギー変換システムプロジェクト」(研究総括:橋本 和仁)の加藤 創一郎 研究員(現 産業技術総合研究所 研究員)と渡邉 一哉 グループリーダー(現 東京薬科大学 教授)は、微生物が導電性金属粒子を通して細胞間に電気を流し、共生的エネルギー代謝を行うことを発見しました。 本プロジェクトでは、クリーンエネルギー分野において期待される微生物燃料電池注1)の研究開発を行ってきました。微生物燃料電池はバイオマスから電気エネルギーを生産するプロセスとして、また省エネ型廃水処理プロセスとして有望であり、
シェフ達にも祖母達にも何世代にも渡って語り継がれていることがあります。それは、私たちは食事を口で味わう前に「眼で」味わうのだということ。すなわち、おいしそうに見える食事はよりおいしく味わえるのだということです。実はこのことは、科学的にも証明されています。 さらに、最近の研究では、おいしそうな食べ物の写真を見ただけでも味覚に変化が起きることがわかりました。 スイスと日本の研究チームにより発表された研究結果によると、おいしそうな料理(特に脂肪たっぷりでジューシーなもの)を見ると、「おいしいものを食べたときに刺激される脳の部位」が活性化されるということがわかました。つまり、おいしそうな食べ物を見ている時は、「実際よりもおいしいものを食べている」と脳は解釈するようです。 被験者たちは、カロリーの高い食べ物の写真を見た後のほうが、カロリーが低い食べ物の写真を見た後よりも実際の食事をおいしく感じたと報
コスタリカのコロナド(Coronado)にあるクロドミロ・ピカド研究所(Clodomiro Picado Institute)のサーペンタリウム(ヘビ飼育施設)で飼育される毒ヘビ、ミナミガラガラ(2010年4月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/ Yuri CORTEZ 【12月20日 AFP】恐怖をまったく感じないという珍しい脳疾患にかかった女性に関する研究が、米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に発表された。 論文の主著者、ジャスティン・ファインスタイン(Justin Feinstein)医師は、「人間が感じる恐怖の本質とは、生存本能。恐怖を感じることができなければ、自分の命に危険をもたらす物や状況、人物を避けることができない。彼女がこれまで生きているということ自体が驚きだ」と述べている。 S・Mというイニシャルだけで報告されたこの女性は、脳の中で恐怖感を
ポーランド、ビドゴシチ(Bydgoszcz)の街灯のそばに巣を張るクモ(2009年9月10日撮影)。(c)AFP/Aris Messinis 【5月24日 AFP】街路の照明が昆虫の個体群に予想以上に強い影響を及ぼすとの研究結果が23日、英国王立協会(British Royal Society)の専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に発表され、野生生物に対する人間の影響に新たな疑問を提起している。 英エクセター大(University of Exeter)のトーマス・デービーズ(Thomas Davies)博士が率いた研究チームは2011年8月に3日間、英南西部コーンワル(Cornwall)州ヘルストン(Helston)周辺で捕虫器を仕掛け、60種1194匹の昆虫を採集した。 この際、街灯に近いほど多くの虫が集まり、また個体数の多い種が群がっていた。アリ、オサ
ジリリリリリーン! うるさいわね、太るじゃないのよ、バカバカ! まさか、お腹のお肉も背中のお肉もこの太い二の腕も、全ての原因が目覚まし時計にあったとは! にくい、今まで以上に目覚まし時計がにくい! というわけで、体内時計と日々の暮らしの時間のズレが肥満の原因になっているという新たな説がでてきました。 研究員であるティル・ローネンバーグ(Till Roenneberg)氏は、「人間は生き物であり、生き物はみんな体内時計を持っています。が、人は、その体内時計は無視して自分自身のコントロールでスケジュールを立てられると思っています。社会の流れと体内時計にはズレがあるんです。」と語ります。 学校や仕事に行くために朝早く起きたり、時に夜更かしをしたり。これは人間の生物としての体内時計の睡眠サイクルとズレており、ローネンバーグ氏の新説では、そのズレがちょっとした贅肉の原因になっているとしています。 ロ
九州から東北の広い範囲で住宅の軒下などに生息している「ニホンヤモリ」は、昔から日本に生息する在来種と考えられてきましたが、平安時代以降に中国から持ち込まれた外来種である可能性の高いことが、兵庫県立大学の調査で分かりました。 ニホンヤモリは、江戸時代末期に来日した医師のシーボルトが入手した標本を基に新種として報告されて以来、日本の在来種と考えられてきました。 ところが、兵庫県立大学の太田英利教授らのグループが、中国に生息するニホンヤモリと遺伝子を比較したところ、ほとんど違いはありませんでした。 比較的寒さに弱いニホンヤモリは、生息場所は中国では温暖な南東部の岩山などですが、日本ではほぼ例外なく住宅地などの人工的な環境で冬の寒さをしのげるところでした。 さらに平安時代末期以前の和歌や随筆にニホンヤモリを指す記述は見つかっていないことなどから、研究チームは、ニホンヤモリは、平安時代以降に中国との
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