photo by John Pastor 約束は守っていただきたい。 誰かを一生幸せにすると言うなら、その約束は守っていただきたい。 いや、じつは、以前次女にお披露目された彼氏が、話があると言って日曜日の夕方にやってきたのだ。 内容はズバリ、「お嬢様をお嫁にいただきたい」である。 娘と嫁の話が寝室まで聞こえていたし、「ということやろ?」ということで事前にそれはわかっていた。 嫁は前日からバタバタと掃除をし、リンゴをアルミホイールでくるんでミニトマトやうずら卵を刺したものとか、草うしの肉料理だとかを準備していた。 僕は約束の6時に帰ってきて、『軍師官兵衛』が始まるまでには3時間もあるから余裕だなと考えていた。 次女と一緒に返ってきた彼氏は、やや緊張気味にテーブルにつき夕食が始まった。 なんとなくテーブルは緊張したまま食事がすすむ。 いつ言い出すつもりかな? 長女の時には、僕が我慢しきれずに、