アニメビジネスの今 今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 「出版物の3冊に1冊を占めるけど……危機を迎える日本のマンガ(前編)」では、出版物の3冊に1冊がマンガである日本の現状を解説した。では、世界のマンガ事情はどうなっているのだろうか? 日本以外の国でマンガ(=コミック)が盛んなイメージがあるのは、やはりアメコミで知られる米国が一番だろう。特に最近はマーベル・コミック原作の映画が次々と公開されている。そのほかはフランスやベルギーといったフランス語圏でのバンド・デシネ、あとは韓国で最近盛んになりつつあるといった程度だろうか。いずれにせよ、