【3月19日 Relaxnews】国際観光業界は徐々に気付きはじめている──中国の2倍、米国のそれよりも大きい新興旅行市場──裕福なイスラム教徒の行楽客の存在に。 ドイツで3月上旬に開催された世界最大の旅行見本市「国際ツーリズム・マーケット展(Internationale Tourismus Boerse、ITB)」で、イスラム教徒の行楽客が観光に毎年1260億ドル(約12兆円)以上を費やし、さらにこの数字は伸び続けていることが紹介された。 オーストラリアやニュージーランドなど、先見の明ある国々は、食事や宗教的なニーズに応えるイスラム教徒向けの特別観光旅行商品を立ち上げ、すでにこの需要に応じている。 たとえばクイーンズランド州政府観光局(Queensland Tourism)は、イスラムの戒律で食べることを許される「ハラール食」を取り扱うレストランやモスクのリストを含む専用の旅行サイトを立