中国・北京(Beijing)のオフィスビル街(2013年6月3日撮影)。(c)AFP/ WANG ZHAO 【6月17日 AFP】中国は前週、汚染物質の排出削減と地方自治体当局にその執行の責任を負わせるとする新たな大気汚染対策を発表したが、専門家らは17日、この対策では大気汚染レベルを基準の許容値に戻すまでに、最高18年を要する可能性があるとの見解を示した。 大気汚染問題をめぐり国民の不満が各地から漏れ聞こえる中、北京(Beijing)市内では今年、粒子状物質レベルが世界保健機関(World Health Organization、WHO)が定める制限値の約40倍を記録した。 中国国務院が新たに発表した大気汚染対策は、地方自治体に大気の「質」について責任を負わせることや、主たる産業による汚染物質排出量を5年以内に30%削減することなどを定めている。ドイツ銀行(Deutsche Bank)は