鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が議会を開かず専決処分を連発している問題で、原口一博総務相は30日の閣議後の記者会見で「違法な状況が続くことは看過できない。どのように対応できるか検討したい」と述べた。同省は2度にわたる県の是正勧告にも従わない市長の姿勢を問題視し、具体的な対応策を検討する考えを示したものだ。 原口総務相は、竹原市長が副市長人事を議会に諮らず決めたことを例に引き、「議会に託された民意に反して(人事を決定)することはできない。法が破られることを非常に危惧(きぐ)している」と指摘。「副市長は議会の同意を得て選任する」と定めた地方自治法に反するとの認識を示し、「法の違反といわれる事態について、どのように対応できるか検討したい」と話した。