普段はオートバイに乗ってアレコレ言うバイクライターの自分だが、今回は話題のコンパクトスポーツカーに乗せていただく機会を得た。 ボンネットの低いミッドシップ・オープン2シーターで、切れ味鋭いボディサイドや横長のヘッドライトは、スポーツマインドあふれるもの。スポーツカーなど無縁な自分が果たして乗って楽しめるか不安になってくる。 運転席に座ると、その洗練された空間に胸の高鳴りを抑えられない。無駄のない機能的なコクピットは、モータースポーツ好きなら二輪/四輪の垣根なく興奮してしまう。 「3気筒ターボ」というバイクでは馴染みのないエンジンを始動させると、まずは落ち着いてラジオでも聴こうとスイッチを探すが見当たらない。まさか、ついていない……!? そんなわけがないとアレコレ触ってみると、ステアリングスイッチだけで操作することがわかった。不慣れなのは許していただきたい。ドアスピーカーからようやく音楽が流