2003年、ニューカレドニアを訪れ、先住民の歓迎を受けるシラク仏大統領(当時) Philippe Wojazer-REUTERS <新婚旅行の人気スポット、南太平洋のニューカレドニアで行われた住民投票は、急に降って湧いたわけではない> 11月4日、ニューカレドニアで、フランスからの独立の是非を問う住民投票が行われた。80.63%という高い投票率のもと、賛成が43.6%、反対が56.40%で独立は否決された。 仏本土とは10時間の時差があり、フランス在住の筆者も20時のニュースでは詳報が見られるものと、きわめて個人的な理由で楽しみにしていた。 30年ほど前、ニューカレドニアは独立をめぐって内戦の様相を呈していた。1985年、独立派は「カナキー(ニューカレドニアの別名)暫定政府」の樹立を宣言。もちろんフランスは認めない。 1988年4月には、ウベアという島の軍警察署が襲撃され、27人のフランス