2022年3月、埼玉県本庄市の一軒家の床下から、虐待死した柿本歩夢くん(当時5)の遺体が発見された事件。無抵抗の男児に暴行を加えてきた大人3被告のうち、犯行を主導したとされる無職の石井陽子(56)が、11月24日、さいたま地裁で懲役13年の有罪判決を受けた。歩夢くんの実母・柿本知香(32)、石井の内縁夫・丹羽洋樹(36)は、既にそれぞれ懲役10年、同12年の有罪判決を受けている(ともに控訴)。 石井は罪に問われた12の事件のうち、傷害致死のみ「手を出していないし、指示もしていない」と否認していた。だが、この日の判決は、石井が主導的な立場にあったと認定した。 〈複数人の大人が、幼い子供相手に行った一連の暴行は、執拗で、悪質極まりなく、わずか5歳で、適切な救命措置もとられずに生き絶えていった被害児の肉体的・精神的苦痛は計り知れない。そればかりか、被告人らは、犯行が発覚しないようにと、被害児の遺