確定拠出年金の商品を分類するとき、ついつい「元本確保型か否か」で区別してしまいがちですが、密接に影響を受ける市場や要素で商品を区分することをおすすめします。 確定拠出年金の運用商品の中で、定期預金などの元本確保型商品と日本債券の投資信託は、日本国内の金利動向の影響を色濃く受ける商品です。日本債券の投資信託を元本確保型ではないからと敬遠される方もおられますが、日本国内の金利の動きに注力する商品と考えれば、性質は同じ。 これらの商品を購入するのであれば、「金利の決まり方」を理解しましょう。 短期金利=日本の金融政策 金利には、「短期金利」と「長期金利」があります。 短期金利はその国や地方の中央銀行の金融政策によってコントロールされています。 日本国内の短期金利は、かつては中央銀行である日本銀行(以下、「日銀」)によって定められるものでした。これを政策金利といい、公定歩合が長くその代表格でした。