先日、会社の田中さんから妙な感心のされかたで言われた。 「古賀さんは〇〇〇の原稿をやっていたときも、毎日 note を書いてたんですよね」。これだけ聞くと、どんなに忙しくとも実直に更新を続けるまじめなひとのように映るかもしれないけれど、感心のポイントはやや異なる。彼女が言わんとしていたことを年長者への礼を排したことばに置き換えると、「お前はあの原稿が大幅に遅れ、あの最恐におそろしい編集者さんから電話で怒鳴られていたレッドゾーンのあの時期でさえ、臆面もなく、いけしゃあしゃあと連日 note で犬はかわいい、なんて書いていたんだな。その図太さにわたしは、ほとほとあきれ返るよ」という話なのだ。 たしかに、仕事の原稿をお待たせしながらこんなものを書いていることについて、後ろめたさを感じないといえば嘘になる。と言って、その編集者さんの目を気にして「忙しい、忙しい」とか「ごめんなさい、ごめんなさい」ば
