操業を再開した工場では、わらにくるまれた納豆に包装紙をかける作業が始まった=25日午前9時11分、水戸市、水野義則撮影 「水戸納豆」として知られ、全国一の生産量を誇る茨城県の納豆メーカーは全社が東日本大震災で操業を停止していたが、大手や老舗の多くが震災から2週間となる25日、出荷を再開した。首都圏のスーパーで続いた納豆の品薄状態は改善に向かうが、資材不足や計画停電の影響が懸念され、全面回復にはなお時間がかかりそうだ。 水戸市の老舗メーカー・だるま食品は25日、販売を再開した。11日の地震では大豆を煮るボイラーが壊れた。機械の調整を続けながらの再稼働。生産量は1日2万食程度で地震前の7割にとどまるが、高野正巳社長は「日曜返上で生産します。今月中にフル生産したい」と意気込む。 「おかめ納豆」で知られ、全国シェアの3割以上を占める業界最大手タカノフーズ(茨城県小美玉市)でも25日、水戸工場