12月にオープンする「日勝生加賀屋」。日本風の屋根も設けられている=台湾、北投温泉、加賀屋提供 老舗(しにせ)温泉旅館とほぼ同じ接客、サービス、料理を提供する本格的な和風温泉旅館が12月、台湾でオープンする。室内には畳が敷き詰められ、着物を着た客室係が日本産のビールや日本酒で旅客をもてなす。旅館の誘致やノウハウを学ぶ動きはベトナムやロシアなどからもあり、温泉文化の「輸出」が進む可能性がある。 台北から車で約30分。酸性の硫黄泉で知られる北投温泉に着く。石川県七尾市の和倉温泉「加賀屋」と、台湾の不動産開発会社「日勝生活科技」の合弁企業が経営する「日勝生加賀屋」ができる。加賀屋には富裕層を中心に年間8千〜1万人の台湾人観光客が訪れており、台湾との縁は深い。 日勝生加賀屋には、客室係のきめ細かい「もてなし」で知られ、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(主催・旅行新聞新社)で30年