風呂の掃除をしてたら、三歳になる息子のタケシが風呂場へやって来た。 浴槽に入って風呂を掃除してるオレを、風呂場のドアのところから見つめている。 「濡れるからあっち行っとけよ」 浴槽を磨いた後、浴槽についた泡をシャワーで流す。 浴槽に当たって飛び散るしぶきが冷たい。 もう少しで泡が流れて掃除は終了というところで、急に腹が痛くなった。 どうも浴槽を洗っている時に、無理な体勢をしすぎたらしい。 日ごろの運動不足も祟って腹筋が、つったようだ。 「あいててて・・・・腹が痛い」 その場にうずくまり、痛みに耐えてしばらくじっとしてたら、ようやく腹筋の硬直は落ち着いてきた。 風呂の掃除を終えてドアを出ようとする。 いつの間にか、タケシはいなかった。 と、思ったら代わりに嫁がドタドタと走ってやって来た。 「なーんだ、大丈夫じゃない。ビックリした」 「なーんだって、なんなんだよ」 「タケシが台所に走って来て、