4日に全線開業した東北新幹線で騒音・振動に悩まされているとして、青森市合子沢(ごうしざわ)地区に居住する東北新幹線沿線住民で組織する「合子沢地区新幹線対策住民の会」(山口新一代表)は8日記者会見し、実態を報告した。 同会は沿線約10世帯で組織。山口代表によると、9月の試験走行の段階から沿線住民が家屋の揺れを感じ、建具などがきしむなどの被害が出ているという。 また、場所によっては通常の生活に支障が出るほどの騒音があるという。同会は建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に申し入れたが、納得のいく対応が示されないとしている。 山口代表は「工法に問題があったのか、騒音・振動に対するシミュレーションができていない」と話し、早期解決を求めている。 同機構は今月16日にも県、同市を交え、住民に対して説明会を開く方針。