大阪府や兵庫県など近畿一円で小学生の女児を含む28人に乱暴したとして、強盗強姦や強姦致傷などの罪に問われた無職、池田健二被告(44)の判決公判が16日、大阪地裁であった。秋山敬裁判長は「他に類例を見いだし難いまれにみる悪質重大事件だ」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。 判決などによると、池田被告は平成13年6月から、18年2月に奈良県警に逮捕されるまで当時10〜34歳の28人の女性を襲った。マンションの部屋に侵入、刃物を突きつけて女性を乱暴し金品を奪うといった手口のほか、ガスの点検を装って玄関から入ったり、通学路にわざと財布を落として拾った女子中学生に「金が減っている。交番に行こか」とうそを言って車に連れ込んだりした。 秋山裁判長は判決理由で、被害者に小学生も含まれていることに触れ、「女児が幼い心に受けた傷の深さははかり知れない」と強調。過去にも強盗致傷罪などで2回の実刑判決を受けてお