【北京=矢板明夫】北京五輪の聖火リレーへの抗議活動に対抗するため、世界各地で相次いで行われた中国人留学生の大規模な支援活動では、参加者にほぼ同じ内容の行動指南書が事前に配られており、中国当局が関与している可能性をうかがわせている。指南書は、心構えや突発事故の対応方法などきめ細かに書かれており、支援活動が中国のイメージを損なわないように最大限の配慮を参加者に求めている。 オーストラリアのキャンベラなどでの聖火リレー支援活動で配られた指南書には、「聖火が奪われそうになったとき、体を使って相手を封じ込めてもいいが、暴力を振るってはいけない」「抗議者と対(たい)峙(じ)したとき、大声でどなってもいいが、相手を侮辱してはいけない」「メガホンを使って意見を述べてもいいが、トマトやタマゴなどを投げてはいけない」などと書かれ、法律の順守を強調している。トラブルが発生した場合には、自分で解決せず、速やかに地