「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」(京都)の本社前で大東(おおひがし)隆行前社長(72)が射殺された事件。捜査の進展とともに趣味で飼っていた「鳩レース」の鳩にも注目が集まっている。「高いものだと数百万円。過去には3000万円の値がついたこともある」(関係者)とされ、レースでは高額賞金が動くという。仲間の間で実力者で通っていた大東氏。捜査関係者も関心を寄せている。 惨劇から4日がたった23日、京都市山科区の大東氏の自宅で、葬儀が営まれた。 参列者が、故人との別れをするのと同時に自宅と本社では、それぞれ数十羽の鳩が空に。大東氏が仕事の傍ら熱中していた鳩レースの競技鳩だった。 「大東さんは業界では、かなりの有名人でした。自ら『王将ロフト』という鳩舎(きゅうしゃ)を立ち上げ、鳩舎名を冠したレースも主催していた」 こう振り返るのは、業界団体「社団法人日本鳩レース協会」の関係者。 一般には