日経ビジネスが新年より4回に渡って掲載してきた「動き出す未来」のシリーズ特集も1月28日号で最終回を迎える。1月28日号の特集のテーマは「インターネット」。普及期に入ってからまだ20年にも満たない歴史の浅いインターネットだが、今では企業、個人問わず、仕事や生活に欠かせないライフラインとしてその存在感を増している。日進月歩で急速な変化を続ける、この業界の未来を描くのは難しい。特集の執筆にあたり、日経ビジネスは様々な賢人たちに取材を進めた。「賢者が描く10年後のインターネット」では、世界の賢者の中から、選りすぐったインタビューを掲載する。第1回目はスタンフォード大学で名誉教授を務め、AI(人工知能)分野における「エキスパートシステムの父」と呼ばれるエドワード・ファイゲンバウム氏。本誌の特集「シリーズ動き出す未来(4)ネット化する70億人」とあわせてお読みいただきたい。 AI(人工知能)分野で長
デジタルマーケティングの国際カンファレンス「ad:tech Tokyo 2012(アドテック東京)」が、10月30~31日に開催された。4回目となる今年の ad:tech Tokyo には延べ2万人を超える来場者があったという。 フェイスブック本社のマーク・ダーシーさんや、ユニリーバのバブス・ランガーヤさん、ギャップのトリシア・ニコルズさんなどによる基調講演、数多くのパネルディスカッションやプレゼンテーションがあり、非常に充実したコンテンツが展開された。 また、デジタルマーケティングに必須なツールやソリューションの展示も多く、私もいろいろと新しい情報を入手して、多くのことを考えさせられた2日間となった。 そして、実はこの原稿を11月7~8日に行われた ad:tech New York(アドテックニューヨーク、以後 ad:tech NY)に参加した後の帰りの飛行機の中で書いている。 なぜ、a
2000年代半ばごろまでは、ノンフィクションの書き手が仕事を覚え、ステップを上がっていくという仕組みが雑誌業界の中にあった。正社員として新聞社やテレビ局、大手出版社などに在籍していなくても、20代の右も左もわからないフリーランスであってもプロのライターとして独りだちしていくスキームがあったのだ。 典型的なパターンとしては、週刊誌の契約記者から論壇誌での単独記事執筆へという流れがある。この週刊誌の契約記者というのは、ジャーナリズム志望者の入り口としては恰好の職場で、仕事はきつくて汚いものの、取材仕事を覚えられるし、そこそこの収入も確保できた。たとえば大手総合週刊誌の契約記者なら、仕事を選ばなければ月額30〜40万円ぐらい稼ぐことは十分に可能だった。 大手出版社の場合、社員編集者はたいていは3つの分野に分かれている。「文芸」「報道」「マンガ」だ。文芸は小説。報道は週刊誌や論壇誌、それに新書とノ
こんばんは。 久しぶりのブログ更新になりますが、今回はここ数日でtwitterなどで話題になっている、 ネットワークビジネスへの関わりの疑惑について、ご説明を差し上げます。 バタバタしており、こんなに遅い時間になってしまいましたが、 ようやく落ち着いてブログを書けます。 今回話題となっている記事には、事実の部分もありますが、事実でない部分もあります。 以下、私から事実をのべさせていただきます。 関わりがあったのは2010年の12月末から2011年2月までのことです。 2010年の年末に、数年来の友人から商品を購入しました。 とても信頼している友人であったことと、かつて健康を害したこともあり、 いいサプリメントを探していたこともあって、 ビジネス目的ではなく、商品を使用するために会員となりました。 その後、家族や周りの親しい友人数名が、私から商品を購入しました。 その際に、こちらから売りつけ
先ほどTwitterに連投したStudygift問題についての論考です。以下、少し整理して転載します。...
https://www.facebook.com/sasaki.toshinao/posts/10150927913787044このような個別包摂の試みは今後も次々出てくるだろう。個人間送金が簡単になればさらに加速する。私はその多様化は社会包摂を補完するありかたとして否定すべきでは無いと思う。今回のStudygiftは拙速なのは事実だが、そういう試みの最初の小さな一歩にすぎない。ネットを活用した個別包摂のセーフティネットに対して「うまくやりやがって」「詐欺だ」と怒る人たちは今後も増え続けるだろう。中略無し。 いやいやいや、いやいやいやいやいやいや。なにその文章の繋がり。やっぱり全然問題理解してなくないですか?「詐欺だ」という発言には根拠がないとおっしゃっている?だとしたら単に情報足りてなく無いですか?興味が無いなら無視すればいいじゃないですか。興味があるなら、もうちょっと調べてから発言して
ジョブズが亡くなって約半年だが、時代はアップルである。みんながアップルに注目している。街に出てみてもiPhoneユーザーやMacBook Airユーザーをよく見かける(もっとも、カフェで見かける自称ノマドワーカーたちにもMacBook Airユーザーが多く、彼らはマナーが悪くて吐き気を催すことも多いのだけれど)。 そんな中、たまたまFacebookで 「Appleが新入社員に初日に渡すメッセージ」 http://www.seojapan.com/blog/apple-note なるエントリーを発見した。まずはリンク先を見て頂きたい。みんなが「さすがアップル」と絶賛し、「いいね」を押していた。賛同した彼らの気持ちはよく分かるのだが、私は首をかしげてしまった。アップルの名前がなければ、最近話題の「明るいブラック企業」にそっくりだったからだ。若者たちよ、「やりがい搾取」「明るい過労」に負けてはい
関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る。シリーズ累計40万部のベストセラー『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』『自分の時間を取り戻そう』『自分の意見で生きていこう』(ダイヤモンド社)など著書多数。 エンジニアは会社よりも自分のことを考えよう! 人気ブロガーちきりんさんの今回の対談相手は、フラッシュメモリ開発、次世代メモリの研究で世界をリードする竹内健・中央大学教授です。東芝、スタンフォード大ビジネススクール、そして大学の研究室へと、常に活躍の場を変えながらも最先端フラッシュメモリの研究・開発に携わってきた竹内教授。日本の半導体メーカーの現状を、ホンネで話していただきました。 バックナンバー一覧 人気ブロガ
こんにちは。シックス・アパートの関です。 先週、米TechCrunchで、米Technoratiのトップ100ブログが利用しているプラットフォームを、米Pingdomが調査した最新データについての記事が掲載されました(日本語訳:調査結果:トップ100ブログの半数がWordPressを使っている。)。また今週になって、同じ調査データからの記事がINTERNET Watchからも掲載されました(上位100ブログの半数がWordPress~「TypePadとMovable Typeは消滅」予測も)。 特にINTERNET Watchの見出しの後半部分は衝撃的で、「調査レポートが『TypePadとMovable Typeは消滅』と予測した」と読めてしまいます。実際にはこの予測は、WordPress.comを運営する米Automatticの創業者Matt Mullenweg氏のコメントなので、そこは
技術が日々革新し、目まぐるしく事業環境が変わる米シリコンバレー。その混沌の中で、いかに起業の成功「確度」を上げるか。リース氏は、この古くて新しい難題に取り組むための考え方を本書に示した。昨年9月に米国で出版され、全米のベストセラーとなっている。 その要諦を端的に言えば、短い周期で仮説構築と検証を繰り返しながら、顧客のニーズを満たす製品・サービスを探り当てていくマネジメント論だといえる。 顧客の反応をみながら製品を磨く 顧客のニーズを予想し、長い期間をかけて準備した万全のサービスが、さっぱり受けなかった…。起業経験者や、新規事業開発担当者なら、一度はこうした経験があるだろう。本来なら、その失敗から学び、顧客のニーズを再検証した上で次のサービスにつなげていくべきなのだが、大抵の場合、起業やプロジェクトは、その時点で終了してしまう。自らもこうした失敗体験を持つリース氏は、従来のこのサイクルに疑問
スティーブ・ジョブズが生前残した数々の名言の中でも、僕が特に肝に銘じている言葉だ。 ここ2回にわたり、ソーシャルメディアを活用したマーケティングにおける課題について触れてきた。触れるべき要素は多岐にわたると認識しているが、特に錯誤に陥りがちな「目的」と「手法」についてフォーカスして述べた。 その中身とは、企業であれば商品やサービス、情報領域であればコンテンツ、個人であればそのパーソナリティなどが該当するであろう。 どのようなマーケティング活動を行うにしてもそれは共通原則であり、特にソーシャルメディアを活用する場合はそれがより色濃く作用しやすいと考えている。 なぜならば、ソーシャルメディアの中においては「中身の良し悪しについてごまかしが通じない」という側面が強いからだ。 SNSなどのソーシャルメディアは、個々人が情報を発信し、人と人とのつながりを介してその情報をシェアできるという特性を保有し
(2012年4月12日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) マーク・ザッカーバーグ氏が今週、守りの姿勢を強めたのは無理からぬことだ。同氏は1年半前に設立された写真共有サイト、インスタグラムによるフェイスブックへの脅威を取り除くのに10億ドルを支払うことになったが、その一方で、かつてインターネット業界に君臨した巨人たちが貶められていたからだ。 ここ5年間で5人目となる最高経営責任者(CEO)による新たな組織再編計画が明らかになったヤフーと、800件の特許を11億ドルでマイクロソフトに売却したAOLの2社は、ヘッジファンドから攻撃されている。両社の企業価値は、インターネットバブルに沸いた1990年代に比べると微々たるものになっている。 早送りのような急ピッチで進む創造的破壊 シリコンバレーは昔から競争の激しい世界だった。しかし、交流サイト(SNS)ブームの後期における参入障壁は極めて低く、その一
1972年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部、京都大学経営管理大学院(修士)卒業。 大学卒業後、貿易商社にてカナダ・オーストラリアの資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、負ける組織と勝てる組織の違いを追究しながら、失敗の構造から新たなイノベーションのヒントを探ることをライフワークとしている。わかりやすく解説する講演、研修は好評を博しており、顧問先にはオリコン顧客満足度ランキングで1位を獲得した企業や、特定業界での国内シェアNo.1企業など多数。主な著書に『「超」入門 失敗の本質』『「超」入門 学問のすすめ』『戦略の教室』『戦略は歴史から学べ』『実践版 孫子の兵法』『実践版 三国志』『最強のリーダー育成書 君主論』『3000年の英知に学ぶリーダーの教科書』などがある。 「超」入門 失敗の本質――日本軍と現代日本に共通する23の組織
「『LINE』のこと初めてちゃんと話します」 爆発的ヒットアプリ誕生を後押ししたのは、未曾有の大震災だった 2012年3月16日、都内でブロードバンドコンテンツの総合カンファレンス“OGC2012”が開催された。スマートフォンゲーム制作会社、SNSプラットフォーム運営会社などからさまざまな注目人物が講演を実施。ここではスマートフォンアプリ『LINE』を運営するNHN Japanのウェブサービス本部 執行役員・CSMO舛田淳氏の講演“コミュニケーションアプリ「LINE」の戦略”の内容をお届けする。 [関連記事] ※「新しいiPad」を買ったらこのゲームがおすすめ ※「新しいiPad」の発売を記念してセガが2日間だけ無料セール 意外に思われるかもしれないが、同社が『LINE』についてこうした講演を行うのは初めてとのことで、非常に貴重な講演となった。NHN Japanは、すでにご存知の方も多いか
ちょうど1年前の東日本大震災では、ツイッターほかSNSの情報ツールとしての存在感がクローズアップされた。あれから1年、ノンフィクション・ライターの神田憲行氏は、そのツイッター上のあるつぶやきに、違和を感じるという。何度も被災地に取材で足を運ぶ神田氏が、問題提起する。 * * * 今年も3月11日がやってくる。ツイッターでは震災から3ヶ月後、6ヶ月後のたびに「黙祷」というツイートが流れたが、3月11日にも溢れるのだろうか。 「黙祷」ツイートに何の意味があるのか、敢えて問いたい。 そもそも「黙祷」しているときにツイートは出来無いし、それを呼びかけてもやる人はやるし、やらない人はやらない(出来無い人もいる)。「震災を忘れないために」というかもしれないが、忘れるはずがない。結局、「黙祷」ツイートは、「震災から1年」という“イベント”に参加したいだけではないか。 そう“イベント”なのだ。ネットでは政
「傷つかない技術」を体験した授業 というブログ記事を読み、深く共感した。 詳しくはリンク先を読んで欲しいが、かいつまむと・・ アメリカの大学でアート&ビジネスというクラスを取っていた際、 「はい。みんな課題持って来ましたか?では、机の上に出して、紙の人はそのまま破り捨てなさい。立体物の人は壊してゴミ箱へ捨てなさい。」 と先生に言われた。 曰く、「プロのデザイナーを目指しているなら、一生懸命作ったアイデアや作品を見ることもなく破り捨てられる経験をこれからたくさんする。それに耐えられなければ、プロのデザイナーにはならない方が良い」 僕の職業はデザイナーではなく、コンサルタント(≒プロジェクトの成功請負人)なのだが、同じようなことは毎日のようにある。自分が深夜までかけて作った打ち合わせ資料が、翌日の打ち合わせ本番では全く別な資料に差し変わっていたとか、「天に唾はく様なプレゼンだ」と切り捨てられた
[読了時間:3分] 情報化社会になれば人々を動かす力、社会を動かす力が変化する、という考え方がある。簡単に言ってしまえば、これまでは金銭がモノを言う社会だったが、これからは金銭よりも共感がモノを言う社会になり、多くの人がお金持ちを目指すのではなく、評価される人、信頼される人を目指すようになる、という予測だ。 わたしが最初にこの考え方に触れたのは、情報社会学の権威、公文俊平氏が2004年に出した「情報社会学序説」という本だった。 最近では、岡田斗司夫氏の著書「評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている」が同様の主張を行なっている。 特に岡田氏の本は、価値観が大きく変わるという部分に焦点を当てている。 確かに価値観は、これまでの貨幣経済社会と、これからの評価経済社会では大きく異なる。貨幣経済社会の中では、経済成長を目指すということが「正しい」という価値観があった。テクノロジーは生活を
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