近畿日本鉄道は8日、13年度にもメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業に参入することを明らかにした。三重県内の遊休地で、一般家庭の6000世帯分に相当する出力2万キロワット程度の施設を設置する。同社によると私鉄のメガソーラー参入は初めてという。人口減少で主力の鉄道事業の成長が見込めない中、新たな成長分野として位置づける。 三重県内の約20ヘクタールの遊休地に太陽光パネルを敷設する。総事業費は数十億円を見込む。政府が決める電気の買い取り価格などの条件が固まり次第、詳細を決める。 近鉄は山林や宅地開発予定地など約2100ヘクタールの遊休地を保有し、活用法を探っている。奈良県内の遊休地では農業を始めており、大手商社の丸紅や近畿大学と連携し、今秋にトマトやレタスを出荷する計画だ。【植田憲尚】