ジョージ・W・ブッシュは2001年に、ニューヨークのツインタワー(世界貿易センター)を破壊して数千人を殺害する計画の中心にいたのか? これも、いいえだ。
アメリカ人の3人に1人以上が、新型コロナウイルスは中国政府が武器としてつくり出したものだと信じている。また別の3人に1人は、アメリカ疾病対策センター(CDC)が、ドナルド・トランプ大統領の力を弱めるために、新型コロナの脅威を誇張していると考えている。この数字は、ペンシルベニア大学のアネンバーグ公共政策センターが9月21日に発表した調査によるものだ。 コロナが収束していっても、それには関係なく、これらの数字は増えるかもしれないし、減るかもしれない。しかし、ここで重要なのは、ある特定の種類の陰謀論が表舞台に表れてきているということだ。それは、「公式発表」は実は大ウソで、強力な影の勢力が裏で操っているというものだ。 陰謀論として極端なものには、人食いと悪魔崇拝の小児性愛者による画策(「Qアノン」と呼ばれるグループで唱えられている説)、トカゲが企業のリーダーや有名人に変装している(宇宙人による誘拐
新型コロナウイルスの流行とともに、世間では、とりわけSNS上では、真偽不明の情報が飛び交った。とりわけ、アメリカや日本では、SNS上で、「新型コロナは実在しない」「ワクチン接種は健康を害す」などと主張し、全ては、富豪などの権力者が仕組んだことなのだとする陰謀論が跋扈した。 そういった陰謀論に一時期はまり、反コロナ関連の活動なども行っていたが、陰謀論から抜け出すことができたというAさん。サラリーマンである夫との未就学児がいる専業主婦の彼女に話を聞いた。 陰謀論への第1の入り口は「図書館」だった ――陰謀論を信じるようになったきっかけを教えてください。 「一番最初のきっかけは、出産です。生まれた赤ちゃんのことを考えて、きちんと子育てをしたいと思いました。それで、友人の影響もあって『自然派』に興味を持ち、健康オタクのような状態になりました」 ――「自然派」は、反ワクチンやニセ医学、陰謀論などと親
「こちらの世界」への所属感を作ってあげること ――陰謀論にハマった人のいるご家族に、何か伝えたいことはありますか? 「陰謀論ではなく、他の趣味に興味を向けられるように誘って、できるだけ陰謀論に触れる時間を少なくしてあげることが重要だと思います。『こちらの世界』への所属感を、きちんと作ってあげること。 ハマっているときは聞く耳を持たないと思うので、こちらの絆を強めて、陰謀論の時間を少なくする。熱量が冷めてきたときに、ファクト的な物を小出しにすると、戻ってきやすいと思います。 Twitterでも、家族が陰謀論にハマって戻ってきた方の発信を見ていると、家族が寄り添って、陰謀論に触れる時間を減らしてあげている例がありました」 ――また、医療情報発信者が、どんな発信をすれば、陰謀論による被害を受ける人を減らせるでしょうか? 「陰謀論を信じるような人は感情で物事を決める傾向があると思うので、好感度は大
アメリカ在住のある女性は、陰謀論を宣伝する集団「Qアノン」に夢中だった母親が自身のエネルギーをWordleに向けるようになったと、Insiderに語った。 Wordleは5文字の単語を当てる人気ゲームだ。 専門家は、陰謀論に対する関心が薄れることはあっても、そもそも陰謀論にたどり着いたきっかけはそのままであることが多いと話している。 ※プライバシー保護の観点から、本人の希望で女性とその母親の名前は仮名です。 エリンさんはQアノンに夢中な母親にしびれを切らしていた。 「うちの母は(新型コロナウイルスの)ワクチンを打ったせいでわたしと妹のからだの中にはグラフェンか何かがあると考えているんです」とエリンさんはInsiderに語った。Qアノンの陰謀論は、ワクチンを接種した人の体内には医学や生命工学で使われる酸化グラフェンという物質があるとしている。 「母は5Gの話も信じています。政府は気象兵器を使
新型コロナワクチンに関する根拠の不確かな情報が飛び交う中、誤った情報を信じ込み家族や友人に広めてしまったものの、後でその情報が間違っていたと知って「後悔している」という人たちもいます。 何がきっかけで誤情報だと気付き、そこから抜け出すことができたのでしょうか。 (「おはよう日本」ディレクター 髙野浩司) 新型コロナワクチンの最新情報はこちらから かかりつけ医が「ワクチンで不妊」とSNSで発信 オンラインで取材に応じてくれたまひろさん(仮名) 取材に応じてくれたのは50代の主婦・まひろさん(仮名)。 「ワクチンを打つと不妊になる」という誤情報を身近な人に広めてしまった経験があります。 きっかけは近所のかかりつけの医師のSNSでした。その医師はマスクやワクチンの効果を疑問視していて、「ワクチンで女性は永久に妊娠できなくなる恐れ」などの情報をフェイスブックでシェアしていたといいます。 実際にまひ
2016年に覚醒剤を使用した罪などで有罪判決を受けたあと、執行猶予期間を満了し、俳優として活躍する高知東生(たかち・のぼる)さんのことだ。 「俺陰謀論を信じかけていたんだよ」「楽に賢そうな気分になれた」...高知さんは2021年2月、自身のTwitterで陰謀論に溺れかけていたことを告白。一連のツイートは8万以上の「いいね」を集めるなど大きな反響を呼んだ。 言うのがとても恥ずかしんだけど、俺陰謀論を信じかけてたんだよ。仲間と話していて「高知さんの情報はすごく偏ってます」って言われて驚いた。Youtubeって自分の見ている関連動画が次々出てくるようになっているだってな。そんなこと全然知らなかったから教えて貰わなかったら本当にやばかった。 — 高知東生 (@noborutakachi) January 29, 2021
米ドナルド・トランプ前大統領の「選挙は盗まれた」「議事堂に行って、勇敢な議員を励まそう」との演説に扇動され、アメリカ連邦議会議事堂を占拠した熱狂的なトランプ支持者たちは、「Qアノン」なる陰謀論を信じているという。Qアノンは、「アメリカはディープステイト(闇の政府)に支配されていて、トランプ氏はそれと闘っている」と主張している。作家・橘玲氏は話題の新刊『無理ゲー社会』で、「絶望から陰謀が生まれる」メカニズムについて考察している。なぜ人は「陰謀論」にハマるのか、同書より抜粋して紹介する。 * * * オウム真理教の信者やQアノンの信奉者を見て、わたしたちは「なぜあんな陰謀論にハマるのか」と疑問に思う。だがこれは、そもそも問いの立て方が間違っている。 人類が数百万年のあいだ生きてきたのは「近代化以前」の世界で、頼るものは経験と単純な因果論しかなかった。科学的な世界観が確立したのはせいぜい400年
「5Gの電波が新型コロナウイルスを拡散している」といった突拍子もないような陰謀論が実際に電波塔の放火被害を引き起こすなど、陰謀論を信じる人による現実世界への影響が報じられています。そんな陰謀論を信じてしまう人の特徴を心理学に関する著作を複数持つクリスチャン・ジャレット氏が解説しています。 Why do people believe in conspiracy theories? - BBC Science Focus Magazine https://www.sciencefocus.com/the-human-body/conspiracy-theories-belief/ 近年、「5Gの電波が新型コロナウイルスを拡散している」「悪魔崇拝者や小児性愛者の秘密結社が世界を牛耳ろうとしている」といった陰謀論がインターネットを中心に拡散されています。ジャレット氏は「陰謀論が風変わりでバカげてい
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