宇宙航空研究開発機構(JAXA)は鹿児島県の種子島宇宙センターにある宇宙科学技術館に、小惑星探査機「はやぶさ」の旅を体験できるシミュレーターを導入し、21日公開した。 シミュレーターでは、画面を見ながらマウスやタッチパネルを使って、はやぶさなどの操作が体験できる。2003年の打ち上げや小惑星「イトカワ」への着陸、地球への再突入など、はやぶさが実際にたどった道筋を進む。イトカワへの着陸後に行方不明になり、そこから途絶えた通信を復活させる「任務」もある。 さっそく操作に挑戦した地元の小学生は「難しかったけど、うまく着陸できた。将来はロケットを打ち上げる仕事をしたい」と笑顔だった。センターの長尾隆治所長は「生の教材で、子どもたちにはやぶさの成し遂げたことを学んで欲しい」と話した。 シミュレーターの利用は無料。宇宙科学技術館の開館は午前9時半~午後5時(月曜休館)。30日には「はやぶさ2」を載せた