今回の実験では、観測ロケットの弾道飛行を利用して液体ロケットが宇宙空間を慣性飛行している環境を模擬し、極低温推進システムの各要素を模した供試体*2 内に極低温流体(液体窒素)を流動させ、供試体内を流れる気液二相状態にある液体窒素の沸騰・流動状況を観察するとともに、各部の温度・圧力・ボイド率*3を測定しました。 ロケット打上げ後100秒に供試体への液体窒素の流動を開始し、約150秒間にわたり各部の温度・圧力・ボイド率データ及び供試体内における二相流挙動の画像データ(別紙)を取得しました。 今後、取得されたデータを用いて詳細な解析を実施し、推進システムの熱流動解析モデルの精度向上を図ります。 なお、光学カメラによるロケット追跡が、発射後33秒まで行われました。 当日の天候は曇り、南西の風3m/秒、気温26℃でした。 今回の観測ロケットS-310-43号機打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に