およそ2年間にわたって活発な噴火活動が続いた小笠原諸島の西之島で噴火後、初めてとなる上陸調査が行われ、島では以前から生息していた海鳥や植物などが確認されました。専門家などは、一連の噴火のメカニズムや、今後、島の生態系がどのように変化していくかさらに詳しく調べていくことにしています。 環境省などによりますと、今回の調査はわずかに残った元の島の陸地の周辺で行われ、生態系への影響を抑えるためにボートで近づいたあと、いったん海につかってから島まで30メートルほどを泳いで渡ったということです。 元の島の周辺には打ち上げられた溶岩のかけらで新たな海岸ができていたほか、冷えて固まった溶岩の厚さは5メートルから6メートルほどに達していたということです。 一方、元の島の陸地では噴火によって多くが枯れたと考えれていたイネ科の植物などが再び生え、噴火前に繁殖活動を行っていた海鳥が巣を作って卵を温める様子も確認で