【中村浩彦】スマートフォンのディスプレーなどに使われている有機ELの新しい発光材料を、九州大などの研究チームが開発した。従来の発光材料に必要だったレアメタルを使わず、材料コストを10分の1程度に減らせるという。13日発行の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。 有機ELの発光材料には蛍光現象やリン光現象で発光する材料が使われてきた。蛍光材料は安価だが電子を光に変換する効率が低く、リン光材料は電子をほぼ100%の効率で光へと変換できるが、イリジウムなどのレアメタルが必要で材料コストが高かった。 九州大最先端有機光エレクトロニクス研究センターの安達千波矢センター長らは、レアメタルを使わずに高効率で発光する有機化合物、ジシアノベンゼン誘導体を開発。蛍光材料と同等の価格で、リン光材料と同様の発光効率を持つ素材という。「ハイパーフルオレッセンス」と名付けた。 有機ELは薄型なうえ、高精細で消費電
印刷 関連トピックスソニーソニーの平井一夫次期社長=9日、東京都内 ソニーの次期社長となる平井一夫副社長は9日、朝日新聞のインタビューに応じ、50型以上の家庭用大型有機ELテレビを発売する方針を明らかにした。液晶テレビの販売では韓国勢に大きく水をあけられたソニーだが、一度撤退した有機ELテレビで再び巻き返しをはかる。 有機ELテレビは、パネルの素材が自ら光を放ち、液晶よりも画質が良く、消費電力も少ない。ソニーは11型の小さな有機ELテレビを発売していたが、価格が高く、2年前に国内販売をやめた経緯がある。平井氏は大型有機ELについて「需要があれば出す。ユーザーからは品質、機能、デザインへの高い要求と、手ごろな価格にしてほしい要求がある」と話した。 今年1月、韓国のサムスン電子とLG電子は、55型の大型有機ELテレビを年内に売り出す方針を発表。これに対し、平井氏は、発売時期は明言しなかっ
【ラスベガス(米ネバダ州)=板東和正】パナソニックの大坪文雄社長は10日(日本時間11日午前)、産経新聞などのインタビューに応じ、液晶テレビよりも消費電力が少なく、画質が鮮明な有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビを、2013度以降に発売する方針を明らかにした。画面サイズは50型クラス以上になるとみられる。 ラスベガスで10日に開幕した世界最大規模の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、サムスン電子とLG電子が55型の有機ELテレビの試作品を公開するなど韓国勢が先行しているが、大坪社長は「韓国メーカーに品質で負けない。一般家庭のほか業務用の販売も検討したい」と述べ、拡販に自信を示した。 北米で先行投入した後、日本など世界各地で発売するとみられる。生産については「パートナーを作るなど幅広い選択肢を考慮して決めたい」と語り、他社との共同出資会社の設立も含めて
米ラスベガスで、世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2012」が始まった。今回話題を集めている家電のひとつが、有機ELテレビだ。 この分野ではソニーが世界に先駆けて2007年に商品化に成功したが、2010年をもって生産を終了してしまった。韓国メーカーが大型の有機ELテレビを発表したが、ソニーは対抗策を考えているのだろうか。 生産終了の理由は「青少年ネット規制法」 韓国サムスン電子とLG電子は、「CES 2012」開幕前日の米国時間2012年1月9日に相次いで55型の有機ELテレビを公開した。両社とも2012年中に製品化、発売を予定している。 有機ELは、既に一部のスマートフォンやタブレット型端末の画面に採用されている。コントラスト比が高くて鮮やかな画質を再現でき、視野角が広く薄型軽量、そのうえ省電力とさまざまな特性をもつ。半面、これまで大型化は技術的に難
ソニーは、次世代薄型テレビの主力となるとみられている有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビの生産を終了した。 業務用モニターの販売は続けるが、家庭向けは液晶テレビに集約する。一方、韓国メーカーは家庭向け大型有機ELテレビの販売を強化する。テレビ事業を巡る日本勢の苦境が鮮明になった。 ソニーは2007年に世界初となる有機ELテレビを発売。液晶テレビやプラズマテレビより画像が鮮明で、パネルの厚みも3ミリと薄く、「技術のソニー」の復活を象徴する商品といわれた。小型でも1台約20万円と高額ながら、発売当初は注文が殺到した。 ソニーは日本メーカーでは唯一、有機ELテレビを製造してきたが、その後の業績不振も背景に、設備投資を抑えていた。このため、韓国勢に対してコスト面や画像の大型化を巡る競争で劣勢に立っていた。 ソニーは10年に国内販売を終了したが、欧米向け輸出は続けていた。今後は放送局などで使
ソニーは8月31日、新開発の有機ELパネルを採用した3D対応のヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」を発表した。Blu-ray 3Dや「プレイステーション3」用ゲームなどの3Dコンテンツで「3Dシアターにいるような没入感を味わえる」という。11月上旬に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では6万円前後で販売される見込みだ。 ヘッドフォン内蔵のヘッドマウントディスプレイとHDMIの入出力を持つプロセッサーユニットで構成されるパーソナルなシアターシステム。3D対応のBDレコーダーや「プレイステーション3」と接続するだけで3Dコンテンツを楽しめる。ディスプレイ部にバッテリーなどは搭載せず、専用ケーブルを介してプロセッサーユニットからディスプレイに電源を供給する仕組み。専用ケーブルの長さは約3.5メートルだ。また、プロセッサーユニットには別途HDMI出力が用意されているため、テレビも接
■編集元:ニュース速報+板より「【製品】世界初、“透けるディスプレイ”を搭載した携帯電話」 1 月曜の朝φ ★ :2011/06/06(月) 23:16:33.93 ID:???0 TDKがこのほど発表した世界初の透けるカラー有機ELディスプレイは、Lenovoが 中国向け携帯電話「S800」に採用し、既に発売している。 TDKが開発した有機ELディスプレは、2.4インチサイズで240×320ピクセル表示に対応。40%の透過率を持つシースルータイプだが、裏側からは表示内容が見えにくい構造になっているという。昨年10月の「CEATEC JAPAN 2010」に同製品を出展し、3月から量産を開始した。 LenovoのS800は透けるカラー有機ELディスプレイを初採用したWAP対応携帯電話だ。200万画素カメラやBluetooth通信機能、FMラジオチューナーなどを搭載している。 h
■アサヒ・コム動画 http://www.asahi.com/video/ 日本科学未来館(江東区青海2丁目)で6月3日、球体ディスプレー「ジオ・コスモス」が再点灯された。宇宙飛行士の毛利衛館長がカウントダウンし、直径約6メートルの球面に青い地球の映像が映し出されると、大きな拍手がわき上がった。同館は震災の影響で休館中だが、6月11日から再開する。 ※「Channel ASAHI」にアップロードされている動画の改ざんや、朝日新聞社の許可なく商用・営利目的で利用することを禁じます。
鮮明画像の巨大地球儀 点灯式 6月4日 5時0分 宇宙から見た地球の姿を画像が鮮明な最新の有機ELのディスプレーに映し出す巨大な地球儀が東京の日本科学未来館で公開されることになり、点灯式が開かれました。 最先端の科学技術を紹介する東京・江東区の日本科学未来館では、来月の開館10周年を前に最新の有機ELのディスプレーを使った直径およそ6メートルの巨大な地球儀を完成させました。3日の点灯式で、宇宙飛行士で館長の毛利衛さんが「日本の科学者が生み出した有機ELという最新の技術を次の10年を見据えて、世界に伝えていきたい」とあいさつし、カウントダウンとともに地球儀の点灯が行われました。表面には、10センチ四方の有機ELのパネルが1万枚余り取り付けられ、画像のきめ細かさを示す解像度はこれまで展示されてきた発光ダイオードを使った地球儀の10倍以上です。宇宙から見た雲の動きや地球上の四季の変化のほか、東日
TDKは5月31日、世界初の透けるカラー有機ELディスプレイを開発し、量産を開始したと発表した。ディスプレイの裏側からは表示内容が見えにくい構造になっており、デザイン性を重視した携帯電話のメインディスプレイといった用途を想定している。 表示エリアは対角2.4インチ(36.0×47.9ミリ)、240×320ピクセル(QVGA)。40%の透過率を持ち、透けて見えるシースルータイプながら、150カンデラ/平方メートルの輝度を実現したという。 同社の有機ELディスプレイはパッシブマトリクス方式を採用しており、画素1つ1つをTFTで駆動させるアクティブマトリクス方式と異なる。カラー表示はカラーフィルターを使用しており、RGB各色の輝度寿命が同一で色ずれがなく、温度特性にも優れるとしている。 TDKマイクロディバイスで3月から月産1万個規模で量産している。 関連記事 巻き取れるほど柔軟な有機ELディス
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