防衛装備庁は1月28日、将来の国産ステルス戦闘機の試作機となっている「先進技術実証機“ATD−X”」(通称・心神=しんしん)を三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所の小牧南工場で報道陣に公開した。また、この実証機の型式を「X-2」と定めたことを明らかにした。型式とは民間航空機でいえば、B-787などの名称にあたるもの。 今後、心神の地上滑走試験を行ったうえで、早ければ2月中旬にも愛知県営名古屋空港(同県豊山町)から空自岐阜基地(岐阜県各務原市)まで初飛行を実施する。3月末までに実証機の納入を受ける防衛装備庁は2016年度に最大200時間の飛行試験を行い、レーダーに探知されにくくするステルス性や機動性などのデータをさらに集積する方針。