木々高太郎(写真は1953年) 「頭脳パン」は大脳生理学者・作家の木々高太郎が、1960年(昭和35年)10月に本名「林髞」名義で刊行した著書『頭のよくなる本 - 大脳生理学的管理法』で提唱された。木々はソ連のイワン・パブロフのもとで条件反射学を学んだ大脳生理学者で、1933年に帰国すると医学・生理学関係の著作を多く発表した。木々は1934年からは探偵小説家としても活動している。 同書によれば、「通常の小麦粉にビタミンB1を100グラムあたり0.17ミリグラム以上配合した「頭脳粉」を原料とした。このビタミンB1により脳の働きが活発になり記憶力や思考力が良くなるとしている[1][2]。これは、脳が必要とするエネルギー源はブドウ糖のみで、この分解にビタミンB1が必須なためである。(だが、栄養失調状態でなければビタミンB1だけが不足することはなく、摂取しすぎても排出されるだけである) 当時は複数